18年11月にNMB48を卒業し、現在はシンガーソングライターとして活動する山本彩が6月2日、全国ツアー「山本彩 Tour 2019 I’m ready」のファイナル公演を沖縄で開催し、無事に全27公演の完走を果たした。
前日には日比谷音楽祭に出演するなど多忙な日程をこなした山本は、全国ツアー終幕後も各地で1stシングル「イチリンソウ」のリリースイベントを精力的に開催。今夏は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」や「MONSTER bash 2019」といった大型フェスに出演するなど、みごとなソロアーティスト転身を果たしている。
このようにソロ転向後も人気を博している山本とは対照的に、アーティスト活動が青息吐息な状態になっている元アイドルがいるという。芸能ライターが指摘する。
「元AKB48の板野友美は6月1日に東京・赤坂BLITZでソロライブを開催。会場はけっこう盛り上がったそうですが、驚くのはこれが今年の初ライブだということです。今後は10~11月に横浜、名古屋、大阪で三大都市ツアーを開催しますが、年に4公演とはなんとも寂しい話。14年の初全国ツアーでは台湾と香港を含む7カ所を回り、昨年も4~5月に全5公演をこなしましたが、年を追うごとに規模は縮小しています。2月にリリースした11thシングルの『すき。ということ』は初週売上2906枚に沈んでいますし、もはや年数回のライブが限界かもしれません」
ずいぶんと差のついてしまった板野と山本だが、アイドル時代は二人とも選抜総選挙で最高4位の人気を誇り、板野は1stシングルの「Dear J」が初週16万3000枚を売り上げていた。海外公演も山本はまだ経験がなく、はた目には板野のほうが人気面で先行していたようだが、なぜこれほどの差がついてしまったのだろうか。
「実際のところアイドルからソロアーティストへの成功例はほとんどないのが実情。20世紀には安室奈美恵や工藤静香といった例もありましたが、アイドル戦国時代以降では皆無といっていいでしょう。その意味で板野はまだ健闘したほうですが、アーティストとしての実力が足りなければグループ在籍時のファンをただ引っ張り続けるだけ。その点、山本はNMB48以前にもガールズバンドで活躍するなど実力はピカイチですし、音楽夏フェスからお声が掛かっていること自体、そのアーティスト活動を認められている証拠です。それゆえ山本には安室以来、24年ぶりとなる“元アイドルのアーティスト転身成功”が期待されているのです」(前出・芸能ライター)
なお、元ももクロの有安杏果も7~8月に、全13公演の「Pop Step Zepp」ツアーを開催予定。今年は一気に元アイドルのソロアーティスト二人が表舞台に飛び出すことになりそうだ。
(金田麻有)