スポーツ紙芸能デスクが説明する。
「天海といえば、これまでに最高視聴率25%超えを記録した『女王の教室』(日本テレビ系)、同じく20%超えの『BOSS』(フジ系)など数々の高視聴率ドラマの主演を張ってきた。それでもインタビューなどでは『演じることに喜びを感じる。数字は気にせず、演じることに集中したい』などと、視聴率などどこ吹く風の男前発言をしている。いや、本人は『視聴率女王』と呼ばれることを毛嫌いしていると強調していますが、むしろ内心は逆で、かなり数字を気にしているんですよ」
一方、最近の天海についてはこんな声も聞かれる。
「かつて、敏腕弁護士、最強刑事など強く頼れる女上司の役柄を好演し、ドラマのシリーズ化を成功させてきた。しかし、ここ数年は『カエルの王女さま』『Chef~三ツ星の給食』(ともにフジ系)など、当たり役がない。数字のほうもジリ貧状態で、かつての視聴率女王の実力にかげりが出てきています。それだけに、このキントリシリーズにかける意気込みはハンパではなかった」(スポーツ紙芸能デスク)
わずか0.2%差の数字でさえ、一歩の譲歩も許せない心境なのだという。
「すでに常連客のいるシリーズドラマでは、数字の浮沈を握るカギは脚本とキャスト。このシリーズ1作目から脚本は、朝ドラ『ひまわり』や上戸彩さん(33)主演の不倫ドラマが社会現象にもなった『昼顔』(フジ系)の井上由美子さんが担当ですので、抜かりはない。残るは、毎回迎えるゲストによって数字が上下することになります。今シリーズでは、浅野温子さん(58)、仙道敦子さん(49)、吉田鋼太郎さん(60)など大御所を迎え、天海さんは表向きには『いろいろな方にゲストに来ていただくことができた』と感謝の言葉を発していた。しかし、メイク室では『なんであんなしょぼいゲストなのよ!』と愚痴をこぼしたこともあった。今回はさしずめ、芸人さん枠ながらゲスト出演した大久保佳代子さん(48)あたりがやり玉に挙がったのではないでしょうか」(テレ朝関係者)
メイク室が「緊急取調室」と化していたということか──。どうやら、影響力のある天海に対して、周囲の忖度がなされているらしい。
テレビ誌記者が明かす。
「撮影現場での天海さんはひときわ陽気で、スター性抜群です。スタジオの隅にいてもまるでスポットライトを浴びているようなカリスマ性があります。でも、インタビューなどでは事前にテレビ局サイドから『天海さんには役作りについての質問はしないでください』とクギを刺されるんです」
そのため無事にインタビューが行われるか心配したそうだが、実際のインタビューでは、
「休日にはジム通いで筋トレに汗を流してます。男は裏切るけど筋肉は裏切らない」
などと男前な発言をしてくれて安堵したというが、
「反面、インタビュアーが女性記者だとそっけない態度に豹変することがあるそうです。そうした逆鱗に触れることがないように、周囲がそわそわしている空気がすごかった」(女性誌記者)
そうした緊張感が現場に漂うのは悪いことばかりではないだろう。
とはいえ、ドラマに限らず若者のテレビ離れが進む中、常時二ケタ数字を維持しているのは偉業であり、そこまで気にすることではないように思えるが‥‥。
「視聴率を見込めるはずのシリーズものドラマで月9の後塵を拝したことで、よけいに焦りを感じたのでしょう」(テレ朝関係者)
結果、天海はスタッフを打ち上げとは違う場所に招集したというのだ。
「天海さんは視聴率に大激怒しつつ、ああしたほうがいい、こうしたほうがいいと熱血指南した。朝まで飲んでの反省会ですよ。最後にはプロデューサー相手に、次回作となる第4シリーズの企画書を叩きつけたとまで言われている。反論できるスタッフなどいるわけないでしょう」(テレ朝関係者)
もはや、熱血取調官どころか敏腕プロデューサーである。