映画界に映像革命を巻き起こし、世界中で大ヒットしたキアヌ・リーヴス主演の「マトリックス」。当時の最新CGを駆使したスーパーアクションはその後のアクション映画に多大な影響を与えつつ、3部作だったシリーズは2003年の「マトリックス レボリューション」で完結。16年たった今、ファンはまさか続編が制作されるとは思ってもいなかった様子。
「しかも、主演が変わらずキアヌ。確かに最近は『ジョン・ウィック』シリーズの大ヒットでアクションスターに返り咲きましたから、ある意味でタイムリーな続編決定だし、往年のファンは歓喜ですね。トリニティ役のキャリー・アン・モスも続投のようですが、ストーリーと映像ともどもどういった作品になるのか期待半分、不安半分というのが映画ファンの偽らざる心境でしょうか(笑)。でも、SNS上では制作発表もつかの間、日本中が別の話題で驚いてしまったようですね」(エンタメ誌ライター)
マトリックスシリーズといえば、監督・脚本を手掛けた当時30代だったウォシャウスキー兄弟の大出世作。一躍、ハリウッドのトップクリエイターの仲間入りを果たし、日本でもリスペクトする人たちが続出。マトリックス後も、ナタリー・ポートマンが劇中で丸刈りになることでも話題となった「Vフォー・ヴェンデッタ」(06年)という革新的な傑作を送り出した。ところが、今回の制作発表でとにかく話題沸騰となってしまたのが、続編も手掛けることになったこの2人なんだとか。
「だって、ウォシャウスキー兄弟が“ウィシャウスキー姉妹”になっていたんですからね。2人そろって性転換していたことがわかって、続編の内容などに言及しているツイートが吹っ飛んでしまった感じです。ネット上のコメントも『ウォシャウスキー姉弟でも兄妹でもなくて、完全にウォシャウスキー姉妹になってるって…どんだけ』とかなり衝撃のようです」(前出・エンタメ誌ライター)
それでも、ここまでこの2人に衝撃を受けているのは日本だけではという声も。
「兄だったラリーが姉のラナになったのは08年頃。そして、弟だったアンディが性別適合手術を受けてリリーになったのは16年。この2人の性転換は欧米では有名で、今回の『マトリックス4』がらみでここまで衝撃を受けているのは日本人だけという気がします。でも、それも仕方ありませんね。日本のアニメを実写化して大コケした『スピードレーサー』(08年)が2人にとって最後といってもいい話題作。姉妹になったのはその後の話ですから、日本でほとんど語られなくなっていた2人が、久々の登場で兄弟から姉妹に変身していたら、それはビックリしますよね」(前出・エンタメ誌ライター)
マトリックス続編が「姉妹」パワーでどう生まれ変わるのか、さらに気になってきた人も多かったりして?
(塚田ちひろ)