業界の盟主、新日本プロレスの屋台骨が揺らいでいる。
4月1日に「東京スポーツWEB版」で内藤哲也の退団危機が報じられたが、それによれば、今年の契約更改を保留中で、現在は事実上、フリーとして参戦している状態だという。
内藤は第10代IWGP世界ヘビー級王者に輝くなど、これまで団体のエースとして新日本を牽引してきた。このまま契約更新をせずに、海外流出や他団体に移籍することになれば、かなりの痛手になるのは確実だ。
ここ数年の間に、トップ戦線で活躍していたオカダ・カズチカ、ジェイ・ホワイト、ケニー・オメガ、ウィル・オスプレイ、飯伏幸太がセルリアンブルーのマットから降りた。社長に就任した棚橋弘至は引退の花道を歩き、次世代の選手が台頭してきているとはいえ、
「正直、人数は揃っているけど、圧倒的にエース級の駒不足の状況です。IWGP世界ヘビー級王座に挑戦できる説得力を持つ選手はほとんどおらず、このタイミングで内藤の退団が現実的になれば、ファン離れは必至でしょう」(スポーツライター)
プロレスリング・ノアでは、生え抜きでGHCヘビー級王者OZAWAの大ブレイクにより、チケットは即完売が当たり前。勢いで完全に押されている印象は拭えない。
それだけに、内藤には新日本の顔として残留して盛り上げてほしい、と願う声が大きいのだが、退団危機よりも深刻な懸念材料が浮上していた。
「内藤の必殺技である『デスティーノ』を仕掛ける時に、相手選手の腕を支点に逆上がりのように回転するのですが、技が決まる前にバランスを崩すことが増えたんです。40歳を超えて体力がもたなくなっているのか、爆弾を抱えている両ヒザの影響なのか。ファンの間ではデスティーノ限界説が囁かれているだけに、体調面が心配されています」(前出・スポーツライター)
今は口癖の「トランキーロ(焦るなよ)」の言葉にやきもきするばかり。再びIWGP世界ヘビー級王者のベルトを奪取し、リング内外の心配事を吹き飛ばしてほしいが…。
(風吹啓太)