芸能史に残る名文句、「明日からは一般人」。世に言う紳助親分の〝カタギ宣言〟である。だが、カタギになった現在も、多くの〝子分〟が紳助周辺にはウヨウヨいる。その中には、なぜか吉本の社員まで‥‥。しかも、何とも不可解な献身ぶりなのである。
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前章でも触れた口ひげを蓄えたメガネの男性こそが、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの社員なのである。つまり、紳助がかつて所属していた芸能事務所の社員である。
なぜ、芸能界を引退した紳助のもとに張り付く日々を送っているのか。
ある芸能記者が言う。
「吉本側は紳助に関する質問にはノーコメントを貫いています。しかし、実際は紳助に取材が殺到することを予想して、マスコミ対応をさせるために、紳助のマ ネジャーとは別の社員を早くから沖縄に派遣していました」
このメガネ男性がしていたことは、マンションの窓際に立ってデジカメで周囲を撮影していたことぐらい。しかも、厳戒態勢だというのに、緊張感が足りないのか、撮影した画像を拡大してチェックしている姿までまるわかりだった。
前出・芸能記者が話す。「それは、周囲に不審者、つまりはカメラマンがいないか、もしくは長時間、停車している車がないかをチェックしているのだと思います」
マスコミ対応どころか、親分を守るボディガードのような働きぶりである。
ある吉本関係者が語る。
「もともと紳助は気の弱い男です。04年の女性マネジャーへの暴行事件、09年のお笑いグループ『東京03』に対するオンエア上での恫喝などでわかるように、反面、キレるとヒステリーを起こします。『FRIDAY』に紳助本人が『ない』と断言していたヤクザとの交際写真とあわせて、潜伏生活中のベランダの紳助が掲載されたことで、やはり紳助は爆発してしまったようなのです」
そのせいか、マンションから買い物に出かけるメガネ男性の目から精気が抜け落ちていた。この買い物はメガネ男性にとって唯一の憩いの時間だったようだ。
「買い物前に必ず本屋に立ち寄り、長々と立ち読みをします。通常2時間ほど買い物を続けていたらしく、それで、また紳助の怒りを買ったようです」(前出・吉本関係者)
まるで、暴君に仕える「子分」ではないか。それでも、吉本は不可解なまでの献身を続けている‥‥。
紳助を守るもう一つの理由
そんな沖縄に派遣された社員は、きっちりマスコミ対応したこともあったというのだ。
ただし、紳助の仕打ちへのウップン晴らしのような手段だったという。
あるマスコミ関係者はこう話す。
「ある朝刊スポーツ紙の大阪支社が、紳助の潜伏写真が報じられたのを見て、芸能記者を沖縄に飛ばしたのです。ところが、この記者は張り込むことはせずに、いきなりマンションの紳助の部屋のインターホンを押しまくったそうです」
勇気ある行動だが、今のところ紳助を直撃できたという報道はない。しかも、朝刊スポーツ紙では、すっかり紳助に関する報道はなくなっている。
「もちろん、紳助側は一切、インターホンに出ることはなかったそうです。
でも、その記者が大声で社名を名乗ったので、恐らく部屋にいた社員が吉本の東京本社に連絡したようなんです。すぐに、吉本からそのスポーツ紙の本社に電話があり、恫喝まがいの言葉を吐かれ、その記者はすぐに連れ戻されたそうです」(前出・マスコミ関係者)
それにしても、なぜ引退した紳助に社員を手配してまで、吉本は紳助を守るのか。しかも、強権を発動してまで、紳助を巡る報道を潰すとは、なぜなのか。
前出・マスコミ関係者はこう話す。
「吉本は紳助が取材を受けて、会社の恥部を暴露されてしまうことを恐れているのではと言われています。創業者一族と経営陣との骨肉の争いは記憶に新しいところです。さらには、ヤクザと吉本の関係も一部では報じられています。ヤクザとのつきあいを認めてしまった紳助なら怖いものなしでしょうからね」
その一方で、社員が紳助のそばを離れないのは、別の理由があるという。
前出・吉本関係者が言う。
「社員を張り付かせている理由ですか。マスコミ対策以上に重要なのは、紳助の自殺防止のためなのです。以前の事件といい、今回の潜伏生活でキレてしまうのといい、紳助には落ち込むと手のつけられない状態になることがあるのです。そのため、紳助の周囲には必ず人がいるようにしているし、ましてや解雇同然で放り投げて自殺なんかされた日には、寝覚めが悪いどころではないですから」
意外にも精神的なモロさを露呈する紳助。今や、紳助を守ってくれるのは、取り巻きと吉本ぐらいしかないのだ。
潜伏生活を送った恩納村の地元住民がこう話す。
「このへんには、紳助さんが懇意にしていた小さな居酒屋がありましてね。紳助さんが番組で紹介したのですが、そのとたん行列ができるほど繁盛しましてね。懇意にしていた店主はその 後、家を買ったほどです。たくさんのお金が落ちてきて、みんな紳助さんには感謝していたけど、あんな形で引退されちゃうとね。あのマンションに出入りしている人たちも怖い人なのかと思って、嫌なのよね」
カタギ衆に好かれないヤクザは生き残っていくことはできない。ヤクザはカタギに食わせてもらっているという哲学があるからだ。紳助親分も引退する前に、そのことに気づいていればよかったのだが‥‥。
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