いつしか「親分」という地位を手に入れていた紳助は、絶対的な権力を振るい続けた。手当たりしだいに「性上納」を強要し、拒否すれば「破門」である。皮肉なもので、自身が芸能界から「破門状」を突きつけられた今、紳助は沖縄で何を思っているのだろうか。
「ヘキサゴンファミリー」や「行列一家」など、いずれもが、テレビ界に絶大な影響力を誇った「紳助一家」の「2次団体」。その傘下に収まればまたとない庇護を受けられる一方で、親分の寵愛をソデにすれば、もはや「破門状」が叩きつけられるのみ。次々と女衆を食い物にした紳助親分の恐るべき裏手口を明らかにする。
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「一瞬でも半年くらいはトップに上った」と引退会見で男の意地をにじませた島田紳助(55)。その「芸能界頂上作戦」を成し遂げた番組制作の手法について、テレビ局幹部は語る。
「番組はリハーサルなし、全ては司会・紳助のアドリブで収録が進められる。にもかかわらず、紳助ファミリーが座長紳助とみごとな掛け合いで番組を盛り上げられた背景には、鉄の結束を促す『紳助会』の存在が欠かせないものでした」
紳助会とは番組の打ち上げなど不定期な食事会で、主に紳助がみずから経営する東京・西麻布の寿司屋などで開いてきたという。
「時には紳助がカウンターの中に入り、後輩芸人相手に玄人はだしの包丁の腕を披露することもあった。また、場所を渋谷区にある自宅高級マンションに移してホームパーティを催すこともありました」(前出・テレビ局幹部)
紳助一家ではこうした食事会は大切な「盃外交」であり、おバカキャラでブレイクしたスザンヌ(24)、木下優樹菜(23)、里田まい(27)をはじめ、多数の女性タレント、グラドルが駆けつけていたという。「もっとも、参加者全員を手籠めにしていたということはありません。紳助さんなりの親分気質で、仕事がなくなり困っている芸人やタレントの相談相手になって、仕事を斡旋する面倒見のいいところもあった」(スポーツ紙芸能デスク)
とはいえ、その「盃事」で粗相をしでかせば、絶縁状が叩きつけられかねない事態になるのだという。駆け出し女優のMは、紳助会でミソをつけてしまった一人だ。
「彼女は数年前まで『行列ができる法律相談所』(日本テレビ系)など複数の紳助司会番組に抜擢されていた。しかし、紳助から酒席に誘われた際、Mの身の危険を察知したマネジャーが、紳助会の当日に会場の外で待機していたという。そして、Mの帰宅時間になると宴たけなわの中、逃げ出すように店から連れ出したんです。紳助はこれにブチ切れ、『なんやアレは! この年で変なことするわけないやろっ!』とどなり散らしたんです」
その一件以降、Mが紳助の番組に出ることはなくなった。バラエティ番組スタッフが言う。
「某バラドルは紳助さんに『お前、俺に逆らったら仕事ないぞ』とズバリ直球を投げ込まれたことがあるようで、うんざりしていた」
自分の意のままにならぬ相手には、容赦なく破門状を送りつけ、番組、テレビ界から葬り去る。親分の風上にも置けぬ度量の狭さがかいま見えるではないか。
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