「ねえねえ、イチモツってなに?」
この週末には、清らかなまなざしでこんな質問を親にぶつける子供の姿が日本中で見られたようだ。9月22日に生放送された「キングオブコント2019」(TBS系)において、結成16年目のお笑いコンビ「どぶろっく」が優勝。その勝負ネタは寓話風の寸劇に乗せて、神様に「大きなイチモツをください~♪」との願いを熱唱するというド直球の下ネタだったのである。
「子育て中の親世代からは、子供がイチモツという単語に興味を持って困るという声も出ていますが、そもそも子供はウンとかチンとかいうネタが大好き。ヘタに隠そうとするほど泥沼にハマるので、最初からそう教えてしまったほうがすぐにブームも過ぎ去るはずです。そもそもこの手の下半身ネタが子供に人気を博すのは昔からあることで、それこそドリフターズもそうですし、レイザーラモンHGの『フォーッ!』もポーズ込みで流行ったもの。それで何か悪影響があったでしょうか?」(芸能記者)
ただ今回のどぶろっくの場合、ドリフターズやHGの時代とは決定的に異なる現象が散見されたという。それはスマホ時代ならではの光景だったというのだ。
「質問しても親に言葉を濁された子供たちは、こっそりと《Hey, Siri! イチモツって何?》とスマホで調べているのです。ちなみにSiriは《イチモツはホニャララのことです》といった直球の答えを避け、生真面目にネット検索の結果を表示。どぶろっくは取材で『真心のこと』と答えていましたが、2019年の現在はその“真心”さえスマホで調べる時代なのでしょう」(前出・芸能記者)
中には駅や空港で子供たちが「イチモツをください!」と歌い出し、事情を知らない大人が驚く場面もあったという。そんな時、ヘタにたしなめるのは逆効果だということもまた、覚えておきたいものだ。
(金田麻有)