コント日本一を決める「キングオブコント2019」の決勝戦が9月21日にTBS系で生放送され、04年結成のベテランコンビ「どぶろっく」が12代目キングに輝いた。二人は得意とする下半身ネタで正面突破を図り、これがみごとにハマって爆笑を取ることに成功。優勝が決まるとボーカル担当の江口直人が涙を流し、視聴者の感動を呼んでいた。だが、この結果に至る「展開」に番組関係者が頭を抱えているというのだ。お笑い系ライターが耳打ちする。
「決してどぶろっくの優勝にケチをつけるわけではありません。むしろ番組側が問題にしているのはファイナルステージに進出した他の2組です。『うるとらブギーズ』は完成度の高いネタでお笑いファンをうならせましたが、彼らは東京NSC10期生でオリエンタルラジオやトレンディエンジェルと同期であり、どぶろっくとも同期になります。年齢も37歳と34歳のコンビで若々しさがなく、たとえ彼らが優勝していたとしても盛り上がりに欠けていたのは確実でしょう」
そしてそれ以上に番組側をガッカリさせたのが、「ジャルジャル」のファイナルステージ進出だという。お笑い系ライターが続ける。
「彼らは年齢こそどぶろっくより5歳ほど若いものの、芸歴では先輩に当たり、目新しさのカケラもありません。しかも肝心のネタが会場ではさほど受けておらず、それでいて高点数をゲットしたため、ネットでは『吉本の身内びいきだ!』との罵声が飛ぶ始末。それもあって今回は《お笑い界の新たなスターを発掘》という番組の目的がまったく達成できてないと、関係者が頭を抱えるのも無理はないでしょう」
視聴者からは練り込まれたネタを披露した「かが屋」や、巧みな腹話術を披露した「ゾフィー」の落選に疑問を呈する声も続出。もしジャルジャルが優勝していたら、番組に大批判が集中していたのは確実だろう。それゆえ番組関係者はこの大一番にあえて「大きなイチモツをください~♪」というドシモのネタをブチ込んできたどぶろっくに、深く感謝しているに違いなさそうだ。
(金田麻有)