グループを守るのも年長者の役目か!?
11月13日に放送された音楽特番「ベストヒット歌謡祭2019」(日本テレビ系)にて、衝撃発表があることを事前告知していたAKB48の柏木由紀。
柏木本人も同番組の放送前にインスタグラムを更新し、「新衣装ですよー みてくださいね」とファンに呼びかけており、現役最年長の28歳という年齢もあって、グループ卒業を心配する声がファンからも上がっていた。しかし、フタを開けてみれば、その衝撃発表は「卒業発表ではなく、私はAKBとアイドルが大好きなので、30歳までAKBを卒業しません」という少なくとも、あと2年ほどはグループに在籍するというものだった。
その後のMCを交えてのトークでは「AKBで現役で30歳になったメンバーが1人もいないので、ちょっと頑張ろうかな」と30歳まで現役宣言の真意について語っている。
9月リリースのシングル「サステナブル」でセンターを務めた矢作萌夏も今年いっぱいでのグループ卒業を発表しているだけにファンとしてはこの宣言に安堵したようだが、一部視聴者からは「大々的に煽っておいて、継続宣言かい」「自分たちの劇場ですればいいのに…」「番組を私物化するのはどうかと思うけどね」など、地上波で衝撃発表をすること自体に否定的な意見も見受けられていた。
しかし、そういった事情も踏まえると、やはりファンとしてはそんな柏木には感謝しかないようだ。
「OGであり、AKBの黄金世代を支えたエースでもある大島優子ですら、13年の『NHK紅白歌合戦』で卒業発表をしたところ、批判の声が続出していましたから、柏木も今回の発表で批判の声が上がるのは想定の範囲内でしょう。それでも、こういった発表をするのは極端に言えば、やはり話題作りのためでしょう。乃木坂46、欅坂46に加え、今年は日向坂46も紅白出場を決め、勢いづく坂道グループと比べると、やはりどうしてもAKBグループは盛り上がりに欠けているのは否めない。現在のAKBの現状を考えると、形にこだわってはいられないのが正直なところ。AKBは6月にショッピングモールでフリーライブイベントを行っており、その目的は新規ファン獲得ですが、イベント提案者は柏木とも言われています。グループの現状に危機感を持っている柏木だからこそ、一時的ではあるものの、世間の注目を集めるために自ら嫌われ役を買って出たという印象を受けますね」(アイドル誌ライター)
しかし、今回のような方法はそう何度も乱発はできない。在籍している間になんとか明るい未来を切り拓いてくれることを期待したいところだ。
(田中康)