他グループのアイドルたちにとっても朗報か?
AKB48の柏木由紀が19日、都内で記者会見し、キングレコードへのレーベル移籍と、3月3日に7年5カ月ぶりのソロシングル「CAN YOU WALK WITH ME??」のリリースを発表したのは去る1月19日。
今回のシングルはプロデューサーには、BiSH、BiS、豆柴の大群らを手がける「WACK」の代表取締役・渡辺淳之介氏を迎えており、秋元康氏以外のプロデュースは初めてとなる、柏木にとっては新たな挑戦となっている。
また、柏木は19年11月放送の音楽特番「ベストヒット歌謡祭2019」(日本テレビ系)にて、「私はAKBとアイドルが大好きなので、30歳までAKBを卒業しません」と発表。そして、今年7月には宣言していた運命の30歳を迎えるわけだが、今回の会見では、「今このタイミングになって、届けたいものが定まってきたので、出させていただくことになりました。アイドルは続けたいなと固まってきていて。今回、渡辺さんと一緒にやることになったソロ活動で、よりアイドルに対しての気持ちは強くなったので、頑張りたいと思いました」とアイドルを今後も継続していくことを宣言している。
さらに会見後の「ORICON NEWS」単独インタビューでは、その決断に至る背景について「アイドルを夢見る子たちに一生続けられる職業みたいなのになったらいいなと思いながら、30歳までAKBにいた人はまだいないので、実験台としてやりたいです」と、今後の意気込みを語っている。
この柏木の、アイドル継続宣言に関しては「結局、まだ続けるんかい!」といったツッコミ、AKB卒業後の芸能生活が不安なのではないかと推測したコメントも見られるが、当然、ファンからは歓喜の声が上がっている。
また、AKB以外のアイドルファンからも「ゆきりんのファンではないけど、この動きは推せる」「30代女性アイドルの先駆けになってほしい」「女性アイドルもジャニーズのベテランみたいに30歳、40歳過ぎても活動していいと思う」など、柏木の判断を絶賛するコメントが多数見受けられた。
「AKBに限らず、女性アイドルグループ全体に言えることですが、25、26歳あたりを節目にだいたいのメンバーが卒業を意識するもの。ただ、乃木坂46の冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でMCを務めるバナナマン・設楽統も昨年11月放送のラジオ番組で、『卒業したメンバーで“この子は卒業して独り立ちできるわ”とは思わないんだよ、毎回、オレは。(グループに)いればいいのにって思う。(グループに)いてやりたいことやればいいのにって毎回言うじゃん』と持論を展開していたように、わざわざグループを卒業しなくてもいいのでは? といった声はつねづね、女性アイドルファンから上がっています」(アイドル誌ライター)
そんな女性アイドルの卒業事情だが、少しずつではあるが変化も見られてきたようだ。
「新潟県を拠点に活動する3人組アイドルグループ・Negiccoでは、メンバーのKaedeが学生時代の同級生と今年に入って結婚したことで、メンバー3名が既婚者に。結婚後もアイドル活動を継続するというのは女性アイドルとしては珍しい。また、19年に漫画家・麻生周一との結婚を発表したでんぱ組.incの古川未鈴も今月第1子妊娠を発表していますが、現在もグループに在籍。女性アイドルの恋愛に対するファンの容認度も変化してきています」(前出・アイドル誌ライター)
ジャニーズタレントでいえば、結婚後もトップアイドルであり続けた先駆けは元SMAPの木村拓哉。柏木もそのような存在になれるのか、注目したいところだ。
(石田安竹)