タピオカ店恫喝騒動の渦中にある木下優樹菜が、ついに芸能活動を自粛することとなった。11月18日に所属事務所の公式サイトにて発表された。その掲載文では〈所属事務所として深くお詫び申し上げます〉と、「事務所側の管理責任」を認めており、〈タレントマネジメント会社としての責務を改めて見つめ直し、今後二度とこのような事態を起こさぬように全力で努めて参ります〉と、まさに平身低頭の姿勢を示している。
今一度騒動の経緯を振り返っておくと、木下が、姉が勤めていたタピオカ店を巡り姉が店側とトラブルになったことを自身のインスタグラムで報告したのが10月6日のことだった。ところが、その裏で木下が店側に送ったとされる〈これからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね〉といった内容の“恫喝”ダイレクトメール(DM)の文面を店の関係者が公開。すると、10月9日になって、木下は“恫喝メール”の真偽には触れずインスタに〈この度は私の自己中心的な発言により、相手の方、相手の関係者の方々に大変不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした〉といった謝罪文をインスタに投稿したのだ。
それでも炎上は収まらず、1カ月あまり経過したのちに、冒頭のように、事務所からの活動自粛発表となったのだが、さる芸能記者はこう首をひねる。
「11月19日放送の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)では番組独自の情報として、木下が謝罪をインスタ表明した10月9日に、タピオカ店側に送ったとされるDMを公開。そこには《お店のことも含め「お互いに、誹謗中傷をしない」、「お互いに、第三者に話をしない」ということで解決させていただけないでしょうか》と、和解の条件が綴られていたんです。ただし、このDMの中には、《(木下が)事務所と相談し、冷静になって先日のメールを読み返してみたところ、》という一節があるんです。つまり木下は所属事務所と相談のうえで、このDMを送っているという意味にとれます。でも、この時点での木下の言動は、事務所側がまったく預かり知らぬものだった可能性が大きいですよ。というのも、事務所に相談していたのが事実なら、仮にタピオカ店側と和解を図る場合、普通は事務所の顧問弁護士を通して交渉をするのが筋。ところが木下は自分自身でDMを店側に送り、問題を解決しようとしていますからね」
実際、この和解申し出については「口止め」と批判するメディアも少なくないように不自然な点がある。たとえば、この件で木下から〈お互いに、誹謗中傷をしない〉といった条件を持ち出すのはあまりにも虫のいい話に思える。もし事務所が両者の間に入っていれば、このような条件を先に出すことなどありえないと考えるのが普通だろう。それゆえ木下の言動には事務所の了解をとっているようで、実は事務所に話を通していないのではという“矛盾”が垣間見えるのである。
「木下の所属事務所は菜々緒や筧美和子、中村アンや若槻千夏といった数多くの人気タレントを抱えており、芸能界で確固たるポジションを築いています。それだけに、木下の恫喝騒動に関しても、早い時点から事務所が前面に立って事態収拾に走っていれば、ここまで問題は大きくならなかったはず。それがこれだけの騒ぎになったのは、ひとえに木下が事務所に報告・相談することなくタピオカ店側を恫喝し、それが公開されると、自分で和解を進めようとした行動にあると考えるのが自然ではないでしょうか。これではたとえ和解が成立したとしても、木下と事務所の間にわだかまりが残ることは確実ではないでしょうか」(前出・芸能記者)
芸能人にとって所属事務所は、自分を窮地から守ってくれる存在なはず。それを、むしろ事務所の威光を利用したうえに、その後の迅速な経過報告も行われていなかったとすれば、木下の芸能活動復帰は相当に困難になったのかもしれない。
(金田麻有)