芸能

芸能人「悲報館」25連発(1)<脱ぎ損>吉岡里帆は主演ドラマでひと肌脱ぐも…

 芸能人の「悲報」には、クスッと笑える「お宝(秘宝)」が隠されている。せっかく脱いだのに話題にならず、投資をすれば全額を失う。SNSや告白本が炎上ネタとなり、バッシングを受けることもしばしばだ。それでもたくましく生きる芸能人たちの、悲しくて笑えるエピソードをドーンと紹介。

 名だたる大物女優の歴史を振り返ると、たいてい若い頃には素肌をさらす作品に出演しているものだ。脱ぐことはいわば、女優への覚悟が試される登竜門。しかし最近は、その覚悟がムダ撃ちに終わることも多い。

「最近の女優は、脱ぎっぷりのいい人が多く、ドラマなどで思いがけず際どいシーンを堪能できる機会が増えています。にもかかわらず、ビックリするくらい話題にならない。そんな事例が相次いでいるんです」

 そう語る芸能ライターの尾谷幸憲氏に、アサ芸がピックアップした近年の「脱ぎ損女優」について解説してもらった。

 まずは、昨年冬に放送されたドラマ「きみが心に棲みついた」(TBS系)だ。主演の吉岡里帆(26)が大学時代、学生たちの前でストリップをやらされた回想シーンが映し出される──。

「第1話でストリップを披露し、第2話では大雨でズブ濡れ状態。第3話では下着姿まで見せましたが、視聴率は初回から9.4%、8.5%、8.4%とパッとしませんでした。最近はちょっとエロいシーンを披露するぐらいでは、視聴率に結びつきません」

 今年1月に放送された深夜ドラマ「パーフェクトクライム」(ABCテレビ)では、トリンドル玲奈(27)が自身初となる濃厚ベッドシーンを演じたのだが、あまり話題にはならなかった。

「トリンドルよりも注目を集めたのが、かつて坊主頭の歌手・ICONIQとしてブレイクした伊藤ゆみ(35)。黒い下着姿で大人の色気たっぷりの濡れ場を演じています。やはりトリンドルクラスだと、脱ぐにしても限界があるじゃないですか。そこで脇役が大胆に脱げば『脱ぎっぷりがいい』と評価を上げることができる。伊藤サイドは賢いやり方をしているな、と思いましたね」

 12月に最終回を迎えるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で脱ぎ損したのは、主人公・金栗四三の妻・スヤを演じる綾瀬はるか(34)だ。

「4月の放送で、綾瀬が一糸まとわぬ姿で頭から思いっ切り水をかぶるシーンがありましたが、視聴率アップとはなりませんでした。いくら低視聴率とはいっても『大河ドラマ』『綾瀬はるか』というけっこうなパワーワードが2つも並んでいてですよ! それでもバズらないのは、もはや『いだてんの呪い』だとしか思えません(笑)」

 このような「脱ぎ損」はドラマだけではない。その代表例は写真集だ。

 13年、河西智美(28)のバストを外国人の少年が手で隠す「手ブラ写真」が児童買春・ポルノ禁止法に抵触する可能性があると指摘され、その写真集「とものこと、好き?」(講談社)の発売告知として記事を掲載していた「ヤングマガジン」(同)は、発売直前に回収する騒ぎとなった。

「世間の大バッシングによって、その写真集は発売延期になるなど、まさに脱ぎ損でしたが、当時はまだ写真集がメディアとして力を持っていた証拠でもあると思います。有村架純(26)の姉で17年に発売された有村藍里(29)のセミヌード写真集『i』(同)は‥‥」

 発売直後、オリコンによる写真集ランキングでは初登場9位だったが、初回売り上げ部数は、なんと867部という悲惨な数字を叩き出してしまったのだ。

「ただ、今年9月に発売したフォトエッセイ『1mmでも可愛くなりたい。』(扶桑社)の売り上げは好調です。美容整形を赤裸々に語った内容ですが、服を脱ぐよりも心を裸にすることでヒットした。美容整形というタブーを明るく語れるのは非常に大きな武器だと思いますし、それにもっと早く気がついていれば、裸になる必要はなかったと思います」

 河西も騒動の1年後、ファースト写真集「灼けた?」(講談社)を出版することができたが、中にはいまだ日の目を見ない作品もある。

 17年、佐々木希(31)は小林一茶の生きざまを描いた映画「一茶」に出演。一茶を演じるリリー・フランキー(56)と、激しい初夜のカラミを演じている──。

「実はこの作品、出資元の金銭トラブルにより公開がお蔵入りとなったままなのです。これは本人にまったく非がない同情案件ですよね。ただ佐々木は、同年のネットドラマ『雨が降ると君は優しい』(Hulu)にも出演。セックス依存症の妻を演じており、裸で抱き合うベッドシーンなどの濡れ場に挑戦しています。でも地上波ではないので、せっかく新境地を開拓したのに、話題にならなかった印象です」

 ところで、なぜこんなにも「脱ぎ損女優」が増えているのだろうか。尾谷氏は次のように分析する。

「今の時代はSNSを中心としたネットメディアから拡散され、いろいろなメディアを通って、ようやく話題となることが多い。そこをうまくつかめないと、脱ぎ損組は今後も増産されるでしょう」

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