19年10月期の視聴率の面でトップを独走したのは、大方の予想通り、米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)だったが、一方で、事前の期待値が高かったものの、思ったほど視聴率が伸びなかった作品もある。「4分間のマリーゴールド」と「G線上のあなたと私」(いずれもTBS系)だが、この2つのドラマのメインキャストだった福士蒼汰と中川大志に対し注目が集まっている。女性週刊誌の記者が次のように語る。
「10月6日に放映された『関口宏の東京フレンドパーク2019』(TBS系)に、2人がそれぞれ『4マリ』と『G線上の──』のドラマの番宣で出演しました。以前よりネット上などで“顔が似てる”“見分けがつかない”との意見が出ていた2人ですが、この日、同時に出演したことで、視聴者からは、《やっぱ似てる!》といった驚きの声が殺到し、《兄弟共演希望!》という声まで出たんです。ともにさわやかで柔和な笑顔がまぶしいイケメン。そのうえ、バラエティ番組などで見せる穏やかでやさしい話し方と“好青年”ぶりが女性ファンの心をガッチリとつかんでいる点でもそっくりですね」
しかし、仮に共演の話があったとしても、福士側からすれば、中川とのドラマ共演に二の足を踏むかもしれないという。
「今のところ福士のほうがドラマや映画など主演級の数が圧倒的に多い。しかし、子役時代からコツコツと演技力を磨いてきたためか、役者としてのテクニックや幅広さという意味では、中川が上手、という見方が多いんです。中川は180cm越えで全体的に細身な福士よりは背が低く、首の太いガッチリした肩幅をしていて、16年のNHK大河『真田丸』などで見せた、時代劇でのかつらと袴姿も良く似合います。また、『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)で見せるコントでの“間合い”も秀逸。一方の福士は、13年のNHK朝ドラ『あまちゃん』で、のんが扮する主人公が恋する高校の先輩役でブレイクし、14年の連ドラ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)で、綾瀬はるかの相手役で人気は最高潮に達し、その年の“今年の顔”にも選ばれましたが…」(前出・女性誌記者)
その後、恋愛ものでないドラマにも挑戦したものの当たり役を得られていないというのだ。
「17年公開の映画『無限の住人』では、主演・木村拓哉の仇役を演じるも、《殺陣シーンが学芸会レベル!》《悪党集団の親玉にはとても見えない》など酷評が目立ちました。18年公開でともに主演だった映画『曇天に笑う』や『BLEACH』も予想を覆す大惨敗。14年公開の『好きっていいなよ。』を始めとする恋愛もののヒロインの相手役から抜け出せずもがいている、という感が否めない。そして今後の“伸びしろ”という意味では、中川が上、という見方が多い。もし、万一共演となったら、今の福士なら中川に内心、戦々恐々なのかもしれませんね」(前出・女性誌記者)
ここは福士の“奮起”に期待し、そのうえで視聴者の期待に応え、“兄弟役での共演”を果たしたところを見てみたいものだ。
(島花鈴)