8月3日に放送されたテレビドラマ「恋仲」(フジテレビ系)第3話の視聴率が11.9%だったことがわかった。この記録は、同ドラマにとって初の2桁台となった。
「『恋仲』は初回視聴率9.8%と月9史上最低の数字でスタートしましたが、2話で9.9%と微増。そして最新回ではついに2桁に到達し、右肩上がりとなっています。現在、フジのテレビドラマはすべて1ケタと壊滅状態ですから、なんとか月9にはこのまま踏ん張ってほしと関係者は思っていることでしょう」(テレビ誌記者)
過去の月9といえば「東京ラブストーリー」などで、真面目な織田裕二と、陽気な江口洋介というタイプの違う男性を登場させ、女性視聴者の間で好みを分散させて盛り上げるという手法を使ってきた。
しかし今回の「恋仲」では、主人公・福士蒼汰に人気が集中。宣伝では原点回帰の王道ラブストーリーと謳いながら、ライバル役の野村周平の行動があまりにもクズすぎるため、ネットでは「あいつサイテーだな!」「もはやサイコパスだ」といった書き込みが殺到しているという。
「現在、『恋仲』はライバル役を演じる野村のクズっぷりを楽しむドラマだと言われています。野村演じる蒼井の行動は、ヒロイン役・本田翼が他の男の話をしただけで一方的にベッドへ押し倒す。主人公へのラブレターを隠蔽。失踪していたヒロインの父親がやっと見つかるも金を握らせて姿を消すように要求するなど、視聴者の共感を得られないような行動ばかり。しかしそんな彼の、何をしでかすかわからない狂気的な雰囲気が、逆に視聴者を惹きつけているようです」(前出・テレビ誌記者)
一部で“胸糞が悪くなる”と脚本の評価が芳しくない「恋仲」だが、それだけに結末がどうなるか気になる視聴者が多いのかもしれない。
(森嶋時生)