「水戸黄門」の黄門様としてすっかりお馴染み。19年はNHK BS時代劇「小吉の女房」で少年時代の勝海舟を見守る将軍の側近・中野碩翁を演じるなど、今もトップ時代劇スターとして重厚感たっぷりの演技を見せる、俳優・里見浩太朗。
そんな里見が、今なら間違いなく一発アウト、業界追放になっていたであろうトンデモナイ事件を過去に起こしていたことは、50代以下の世代となると知る人はいないだろう。
なんと山城新伍さん(09年に死去)とともに、ハワイから拳銃を密かに持ち帰っていたことが明らかになり、書類送検されているのだ。1964年の出来事だった。
「2人はホノルルのマーケットでピストルを一丁ずつ購入。スーツケースの底にしのばせて国内に持ち込もうとしたんです。里見は持っているうちに罪の意識にさいなまれ、山城さんにピストルを渡していましたが、山城さんはこの拳銃に実弾を入れて撮影所で射撃の練習をし、それに飽きると、なんとこれを暴力団に譲っていた。里見は、この一件で、懲役8月、執行猶予3年の判決を受けました。優等生俳優のイメージで人気だったこともあり、ダメージは大きく、活動自粛を余儀なくされて寺にこもりました」(芸能プロ幹部)
今では当たり前になっている、空港の金属探知機は、この事件がきっかけとなり導入されたものだという。