人気映画シリーズの「釣りバカ日誌」が、ドラマになって戻ってくる! 10月スタートの「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(テレビ東京系)にて、スーさん役を西田敏行が演じると話題になっている。この配役についてテレビ誌のライターが解説する。
「主人公のハマちゃん(浜崎伝助)を20年間にわたって務めてきた西田が、スーさんこと鈴木建設の社長役にステップアップ。これと同様の例はかつてもありました。『水戸黄門』では助さんこと佐々木助三郎の役を18年間も続けた里見浩太朗が、水戸黄門の役を引き継いでいます」
オジさん世代にとって黄門さまと言えば、東野英治郎や西村晃のイメージが強いものの、2002年以降は里見浩太朗のハマリ役となっている。30代より若い世代はむしろ、里見の助さんにピンとこないだろう。そんな黄門さまとスーさんには、共通点もあるという。
「里見が黄門さまになったのは66歳の時。西田もいま67歳ですから、ドラマの重鎮役を引き継ぐにはちょうどいい年齢なのかもしれません。逆に違いを挙げれば、里見のほうは助さんから黄門さままで14年も空いているのに対し、西田はハマちゃんからスーさんまで6年しか空いていません。もっとも西田がハマちゃんを初めて演じたのは41歳と、すでにベテラン俳優になっていたのです」
ちなみに今回のドラマ版でハマちゃんを演じる濱田岳は27歳。ずいぶんと若返ったものだが、ドラマの内容は新入社員のハマちゃんにスポットライトを当てたものだから当然と言えば当然だ。むしろ20代前半のイケメン俳優をキャスティングしなかったのは、制作側の英断かもしれない。
(白根麻子)