1月22日放送の吉高由里子主演「知らなくていいコト」(日本テレビ系)の第3話の視聴率は10.3%で、初の2ケタ台を記録した。今回は、吉高演じる真壁ケイトが、殺人罪で受刑後、単身ひっそりと暮らす実の父・乃十阿(のとあ)徹=小林薫=に会いにいく、というシーンで終了。29日放送の第4回で、2人がどんなやり取りをするのか、さらに数字に勢いがつきそうな気配だ。一方、第3回の数字の上昇には、吉高演じる真壁が柄本佑演じる尾高由一郎におねだりした“大人なキス”が効いた様子だという。
芸能ライターが言う。
「柄本の落ち着きと物静かな語り口の中に漂う男の色香は、初回よりネットなどでかなり話題となっていた。劇中、ケイトが、由一郎に『キスしたいです』と告白して尾高が驚きつつもそれに応える、という回想シーンが流れましたが、尾高の“切れ長・流し目”にムズキュンする視聴者が殺到していました。また、元彼だった尾高が、“自分(ケイト)が殺人犯(乃十阿)の娘だとわかった時点でプロポーズしてくれていた”という過去の事実を知って心がぐらつくケイトを、ただただ静かに見守る尾高の男気ぶりにも、絶賛する声がネットで数多く見られています」
たとえば、〈柄本佑。なんか、ものすごくカッコいい男に見えちゃう。尻尾巻いて逃げた若い彼氏(重岡大毅=ジャニーズWEST=)を見たあとじゃ、彼のタフさにやられる。それでなくても大人の男だし〉〈柄本佑はイケメンではないですが、雰囲気がすごく良くて画面に目が釘付けになります〉〈目の前で微笑む彼女(ケイト)をどこまでも信じ、心から愛していた尾高さん。彼の包み込むような優しさに、一気に涙があふれました〉といった具合。
「このぶんでは最終回の後に“尾高ロス”になる視聴者が続出する勢いですね」(前出・芸能ライター)
同回の吉高に対しても〈不安定な女心をうまく表現している〉〈社会の話題に記者として果敢に切り込む顔、交際相手の本質を見抜いた時の悲しそうな顔、対照的で見応えがあった〉などの声が見られ、多くの連ドラ主演を生かした演達者ぶりを発揮しているようだ。
「柄本は今期、連ドラ『心の傷を癒すということ』(NHK)では主演を務めています。1月18日放送の初回視聴率は6.5%と、この枠としてはまずまずですが、こちらは阪神・淡路大震災で心の傷を負った被災者を救おうと奮闘した精神科医・安克昌氏をモデルにした物語。《柄本さんがこの数年の作品で、めざましく魅力的な演者になっておられる。力の抜けた温かい役柄だと、それがひときわ冴える》という視聴者の称賛の声もネット上には寄せられています」(前出・芸能ライター)
柄本の俳優としての振り幅は、俳優である父・柄本明や弟の柄本時生、義父の奥田瑛二の影響もさることながら、妻で女優の安藤サクラの“内助の功”もあって生まれているのではないか。
(島花鈴)