男女お笑いコンビ「にゃんこスター」のアンゴラ村長が、相方で恋人のスーパー3助とついに破局に至ったようだ。2月4日付の「NEWSポストセブン」にて、3助が同棲していたマンションから出ていったと報じられたもの。2人は交際を公言しつつ、破局したらコンビも解散と宣言していたが、その後にアンゴラ村長は別れた場合でも「コンビは頑張っていこう」との意向を示していた。
そんな破局劇について、お笑い業界に詳しいライターは「当然の結果」だと断罪する。二人の別れは、どんどん大人になっていく女性と一向に成長しない男性という、世間によくあるカップルの末路そのものだというのだ。
「結成わずか5カ月で『キングオブコント2017』準優勝を果たし、ほとんど下積みもなく人気者になったにゃんこスター。その時点でのアンゴラ村長は、芸人としてはまあまあ可愛いルックスを持ちつつ、実力面では素人に毛の生えた程度の駆け出し芸人に過ぎませんでした。ただ得意とする縄跳びのレベルは高く、芸歴だけは長くてくすぶっていた3助の軽妙なトークとの奇跡的な組み合わせから、おなじみの『リズムなわとび』が生まれたのです。そこから2年以上が過ぎたいま、落第レベルだった村長のトーク力は『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)などを通じて鍛えられ、縄跳びの腕前はさらに向上。親しみやすいルックスもあいまって子供向けの縄跳び教室は大盛況で、本人はますます自信をつけています」
それに対して3助のほうは相変わらずピン仕事の需要はなく、夜な夜な飲みに出てはお笑い論を語るとされる姿は、まるで売れない劇団員さながら。食器を洗わないアンゴラ村長への不満を語る姿には、〈つーかお前がやればいいだろ〉と嘆いたファンも少なくなかったはずだ。
そんな3助と村長の格差は、2人のインスタグラムを見比べれば一目瞭然だという。
「3助はかつて紙芝居ネタを多数投下していましたが、不条理ネタの体をまとった作品はいずれもドスベってばかり。最近はネタを作る気力も萎えたのか、なぜか私服公開がメインとなっています。それに対してアンゴラ村長のインスタには手書き絵本が頻繁に登場。当初は3助同様にスベってばかりだったものの、最近はクスリと笑えたりちょっとほろっとするような気の利いた作品が増え、腕前をメキメキと上げているのです。駆け出し芸人だった3年前には3助のフォローが必要だった彼女も、今では中堅芸人としての実力を身につけており、永遠の中堅芸人に留まる3助をもはや抜き去ったのは明らかでしょう」(前出・お笑い系ライター)
そんなアンゴラ村長にとって今回の破局は終わりの始まりならぬ、「始まりの始まり」になるのではないかというのだ。お笑い系ライターが続ける。
「リズム縄跳びという唯一無二の持ちネタには3助の協力が必要でしたが、現在のアンゴラ村長はピン芸人としてやっていける実力も人脈も備えています。縄跳びこそ彼女のライフワークですから手放さないものの、今後はそれに頼らない新しいネタも開拓していくはず。そうなれば、いずれは《アンゴラ村長って昔は男女コンビだったらしいよ》という時代も到来しそうです」
我々はいま、そんな新時代に突き進むアンゴラ村長の“始まり”に立ち会っているのかもしれない。(金田麻有)