そもそもテレビ局員である女子アナがYouTubeを席巻しているのも異例なことだが、弘中アナは局の社員という既成の枠を飛び越えた規格外の活動を展開してきた。
昨年7月にはテレ朝系のネット番組AbemaTVで「ひろなかラジオ」の放送が開始。
「アナウンサーってなんてつまらないことをしゃべっているんだろう。ただただ80点を取りに行きたくない」
こんな過激発言で神田伯山(36)をして「俺はロックスターとしゃべっている?」と驚かせたものだ。
また、8月にはラジオにも進出。ニッポン放送の「弘中綾香のオールナイトニッポン0」に司会としても登場し、ライバル局のフジサンケイグループを「他力本願もいいところ」、同番組のパーソナリティを務めていたテレビ東京プロデューサーを、
「なんでおもしろいのかわからない。何が楽しくて聴くの。今頃ハンカチで歯を食いしばって泣いていると思います。ハハ」
と、こき下ろして毒舌トークの爪痕を残している。
スポーツ紙芸能デスクが解説する。
「その一方、局幹部からの期待は高く、先月24日放送の『民放同時生放送!一緒にやろう 2020大発表スペシャル』には日本テレビ・桝太一アナ(38)、TBS・安住紳一郎アナ(46)らと肩を並べて出演しています。また正月2日のNHKの『新春テレビ放談』にも他局のプロデューサーらとともに出演し、看板アナどころか局の代表として堂々とクロストークを行っている」
八面六臂の大活躍を見せる弘中アナの局内素顔とは──。
文化部記者が打ち明ける。
「ドラマの制作発表など、社内のイベントで一番人気なのが弘中アナですね。なにしろ華があるうえに、トークのおもしろさも抜群。イベントではいつも弘中ちゃんのかわいらしさに癒やされ、毒舌トークで爆笑するのが定番です。こうしたイベントは、ほぼ画面には映らない裏方の仕事なだけに、嫌がる女子アナは多いんです。でも、弘中ちゃんは看板アナにもかかわらず快く引き受けてくれる。広報などの担当者は足を向けて眠れないそうです」
しかも、自分が仕切るだけでなく、後輩アナを必ず引き連れて来るオマケ付き。
「出番の少ない新人などはこうした現場を重ねることで成長できるだけに、後輩アナにはありがたい存在です。後輩思いといえば、昨年春のマスコミ懇親会で弘中アナが司会進行を担当したのですが、新人アナの紹介で『報道ステーション』のプロデューサーが、お天気担当の下村彩里アナ(25)について、『身長も高く、プロポーションも抜群』と容姿をホメた。その瞬間、『それってセクハラ発言では?コンプライアンス的に大丈夫ですか?』と、上司にビシッとクギを刺したんです。ゴリゴリの男社会の報道畑に、感覚のズレを指摘したかったのでしょう」(文化部記者)
セクハラの自覚のないプロデューサーに、炎上手前で助け舟を出す神司会ぶりだったという。