テリー アメリカの学校では、イジメとかなかった?
平田 ありました! マライアっていう女の子にめっちゃイジメられていましたね。もう一生忘れない。
テリー なんでイジメられたの。
平田 理由は2つあって、まず1つは日本の血が入っているから。第二次世界大戦の歴史の授業の時には「ジャップ」なんて言われたり、目をこんなふうにやられたり‥‥(と、人さし指で両目を吊り目にする)。
テリー ああ、よくある話だよな。
平田 もう1つは、小3の時、学校のいちばんイケメンの男子とつきあっていたから、それを妬まれて。
テリー ハハハ、さすがはアメリカ。向こうだと、小3でもキスしたり、オッパイも触られちゃうの?
平田 アハハハハ、そんなわけないですよ!
テリー じゃあ、デートなんかはどこでしていたの。
平田 夜の11時ぐらいに近所の公園で待ち合わせて会っていました。けっこう親が厳しかったので、自分の部屋にある小さい網戸をぶっ壊して、夜な夜な抜け出して。
テリー 小3が1人で深夜に出かけるってすごいな。その年齢のデートって何するの。やっぱりイチャイチャしてるの。
平田 やることもないし、ずっとしゃべっていただけですね。でも、それが楽しかったんです。
テリー 夜、1人で外に出るだけでも冒険だもんな。青春だねェ。で、日本に戻って12歳でAKB48のメンバーになると。小学6年生の時か。
平田 実は向こうでは小学5年から飛び級で、中学1年になっていました。
テリー えっ、意外に頭よかったんだな。ということは、アメリカにいた頃からオーディションを受けていたのか。
平田 はい。とにかく芸能界に入りたいと思っていて、実は「モーニング娘。」さんとか、いろいろ受けていたんですよ。全部1次審査は受かったんですけれど、その頃クラシックバレエを習っていて、それの練習や発表会と2次審査が重なっちゃって‥‥唯一行けたAKBだけが、どんどん受かっていって。
テリー へえ、唯一行けたオーディションで勝ち進むって、何か運命的な感じもするね。
平田 ある程度まで受かったら「これは大丈夫、合格する」と思って、アメリカの中学校に教科書を全部持っていって「はい、もう来ないから」って言って(向こうの中学を)辞めて、日本に来ました。
テリー すごい辞め方してるなァ。アメリカ在住だったら、ハリウッドは眼中になかったの?
平田 そのオーディションも受けていました。でも、そもそもアリゾナで開催されるオーディションがあまりなくて。あっても全米から応募者が殺到するので、なかなか‥‥。
テリー じゃあ、AKBとハリウッド、両方合格していたら‥‥。
平田 もちろんハリウッドですよ! お金も全然違うし。
テリー そうハッキリ言うなよ、ファンが悲しんじゃうぞ。ちなみにハリウッドデビューしたら、誰みたいになりたかったの。
平田 目指したのはアンジェリーナ・ジョリーです。あと、ジョニー・デップとつきあいたいなと思っていました。
テリー ハハハハ、つくづくずうずうしい女だよ。でもまだ中1なら、そんな夢を見ちゃってもしかたないか。