スケート連盟関係者が言う。
「問題なのは、安藤がISUのオッタビオ・チンクアンタ会長に独断で手紙を送ってしまったこと。昨年12月のGPファイナル会場が五輪の舞台と同じソチだったのですが、そこでチンクアンタ会長が日本の記者に『安藤の処分はどうなったのか』と質問され、手紙が届いたことをバラしてしまった。『事情説明と、恩赦を求める内容だった』と。会長は『選手の管理もできないのか』と日本連盟に怒り、頭越しに手紙を送られた連盟は赤っ恥。『勝手に手紙なんか送りやがって』と幹部は激怒していました」
こうしてISUと日本連盟がお互いに「処分を出せ」と、安藤欠場の責任をなすりつけ合った結果、処分はうやむやになった。スポーツライターが言う。
「まぁ、その連盟とて、指定のアイスショーやエキシビションに出場せよ、というパワハラが常態化し、『断ると強化指定には入れないぞ』と脅し文句が出る。安藤も反発していました。モロゾフ氏と決裂後のコーチ探しについても、連盟は『自分で探せ』と面倒を見ようとしなかった。そうした確執もあり、今回の出産告白に至ったと思われます。ただ、安藤は世論を味方につけて連盟にプレッシャーを与えたかったんですが、あまりにも“父親探し”にばかり焦点が当てられ予想外の騒動となり、思惑は外れた。連盟との亀裂はもう修復不能で、連盟は今後、これといった協力はせず、静観の構えです」
先のアイスショーでは体形が変わったことも話題になった。出産で骨盤が大きく開いた、と。
「骨盤が開くとジャンプの質が変わると言われます。よくない方向に、ですね。フィギュアスケートは体のラインが出る衣装を着て、それが芸術点にも影響します。その衣装も出産後の体形に合わせた産後仕様になった。腰回り、胸回りがふっくら。バストが以前にも増してムッチリしているように見えます。アイスショーの仕出し弁当も、体形を気にしてヘルシーなものを要求していたそうです」(前出・スポーツ紙デスク)
いずれにしても、引退商法の成功を期して、安藤はソチを目指さねばならない。デスクが続ける。
「いまだコーチ不在と言われますが、安藤は『1人、声をかけている。決まったらお知らせします』と言う。近々、渡米してフリー演技の振り付けを習得しに行くとの噂も流れています。アメリカに振付師もいるようで‥‥」
強化指定を外れている安藤は、全日本選手権予選となる10月の関東選手権、11月の東日本選手権で結果を出し、強化選手への復帰を目指す。
「そして12月の全日本選手権で優勝する以外に、ソチ行きの可能性はない。2位ではダメでしょう」(前出・スケート連盟関係者)
お手並み拝見である。