出産をみずから告白しておきながら、父親の名前を明かさないのはなぜなのか──。安藤美姫を巡るリンク外騒動が波紋を広げる中、本誌はその「核心」を独自にキャッチした。テレビ局とタッグを組み、今季限りでの引退を機にひと儲けしようという「極秘プロジェクト」が進行。その「目玉」が「名前公表」だというのである。
「もう母になりました」という「報道ステーション」(テレビ朝日系)での突然の女児出産告白。安藤美姫(25)の衝撃インタビューは、周到に仕組まれたものだった。いや、実はこのインタビューは「その後」も見据えた「安藤プロデュース計画」の序章でしかなかったのである。本誌はその舞台裏と、さらなるプロジェクトの全貌をキャッチ。そのためにはまず、7月1日の放送に至る経緯を把握しておく必要がある。
「そもそも今年1月1日付で、安藤が所属していたトヨタ自動車を退社したことがきっかけでした」
こう明かすのは、裏事情を知るテレビ朝日関係者である。
「そこで『報道ステーション』のレポーターでもある宮嶋泰子アナが安藤サイドに接触しようとしたところ、安藤の母親から妊娠の話を聞かされたといいます。実はもともと、TBSのFという女性記者が安藤といい関係を築いており、同じく食い込んでいたテレ朝のM記者と熾烈な争いを繰り広げていました。それを宮嶋アナが一気にさらい、テレ朝が勝利した形です」
テレ朝は宮嶋アナを中心に、11年の世界選手権優勝以降「休養」状態だった安藤の「復帰プラン」を、水面下で策定。全面的にバックアップすることになった。その復帰の「のろし」が出産告白の独占インタビューだったのだ。
4月に出産していながらもなぜか未婚、そして父親の名前も明かさないという衝撃度から、注目を一身に浴びての復帰舞台となったのは、7月6日、7日のアイスショー(マリンメッセ福岡)。主催はテレ朝系列の九州朝日放送で、放映権はもちろんテレ朝が持っていた。日本スケート連盟関係者が語る。
「テレ朝が安藤を完全に囲っており、今回の出産騒動の全てのシナリオを書いたのです。福岡では8日にもチャリティアイスショーが行われましたが、そこでの安藤取材の代表質問はテレ朝と、勝手に決められていた。質問をしたいメディアはあらかじめ、テレ朝に質問書を提出するよう言われました。普通、こうしたアイスショーは当日取材もOKなのに、突然、締め切りが設定され、締め切り後は一切受け付けなくなりましたしね。だから報道陣からは『テレ朝はあまりに身勝手だ』と不満が噴出した。特に民放局は激怒していました」
ちなみに、一部で「50代男性」が安藤の子供の父親の可能性がある、との報道があったが、
「6日と7日のアイスショーの企画制作を担当したイベント会社のM社長のことですよ」(スポーツ紙デスク)
こうしてテレ朝という強力な後ろ盾を得た安藤はママアスリートとして、
「『頑張れ、お母さん』というムーブメントにしたい意向を持っている。その雰囲気の中、ソチ五輪出場を目指したいのです」(前出・テレ朝関係者)
◆アサヒ芸能7/25号より