4月に女児を出産した安藤美姫(25)が、27日に行われたドイツでの復帰戦で2位に入り、ソチ五輪に向けて第一関門を突破した。その裏には思わぬ“サポーター”たちが暗躍して‥‥。
安藤といえば、今年7月1日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)でのインタビューで、未婚の母になったことを激白し、センセーショナルな話題となった。その一方で、来年のソチ五輪の出場を目指して復帰を決意。猛練習に励んでいた。ところが‥‥。
「彼女は所属先のトヨタも昨年末で退社。その後はスポンサーもつかず、孤軍奮闘していた。しかし、本格復帰となれば、多額の費用を捻出しなければならない。『報ステ』出演も、テレビ局とのコネクションもさることながら、スポンサー探しの意味合いも大きかった」(スポーツライター)
そんなやさき、安藤のスポンサーに名乗りを上げたのが、「Yes,高須」でおなじみの高須クリニックの高須克弥医院長だった。
「高須医院長は、女子アイスホッケーのスポンサーに名乗りを上げるなど、アマチュアスポーツの“パトロン”として有名な存在。安藤は高須クリニックのCMキャラクターになり、9月からCMもオンエア中だが、CMの契約金1本3000万円は安い買い物です。高須医院長は『1億5000万円までならサポートできる』と全面的なバックアップを約束している」(芸能関係者)
それだけではない。かつて“女帝”と呼ばれていたスケート関係者のA氏も今回の安藤復帰に暗躍しているという。フィギュアスケート関係者が言う。
「A氏はかつてはスケート連盟内に君臨していましたが、不正を指摘されて追放された経緯がある。しかし、依然としてその威光は健在で、有力な選手に対しては、『私に付けば代表にしてあげる』と近づいたり、マスコミには『私に付けば選手の取材をさせてあげる』と言葉巧みにすり寄って影響力を誇示している。今回も、安藤サイドに食い込み、大手広告代理店と、フィギュアスケートを中継する放送局との間に入り、同じ系列のスポーツ新聞や雑誌でヨイショ記事やインタビューを展開。安藤の一連の言動を美談に仕立て、五輪へと強行出場させようとしています。これには、安藤の復帰に否定的なスケート連盟も頭を抱えていますよ」
安藤の現状の力について、スポーツライターの折山淑美氏はこう話す。
「焦らずに12月の五輪出場をかけた日本選手権までに、フリープログラムの4分を滑れる体力を作ることができれば、代表に滑り込む可能性は十分にあります。もともと勝負強いですし、何も失うものはないと、いちばん開き直れる立場ですしね」
このままトントン拍子に進み、ママスケーターとして奇跡の復活を果たすのか。復帰戦ではリンクを囲むように並ぶ広告の中でもひときわ目立った「高須クリニック」の文字。もし五輪出場となれば莫大な宣伝効果がありそうだが‥‥。