アキの母・春子を演じる、小泉今日子(47)。ドラマでは、アイドルの影武者だった暗い過去が発覚したばかりだが、プライベートでは数々の武勇伝から“男前伝説”がささやかれているのだ。
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スポーツ紙芸能担当記者が昨今のキョンキョンブームを語る。
「7月20日に異例の発売となったのが、小泉が歌う挿入歌『潮騒のメモリー』。レコチョク着うたランキングで、初日から1位を獲得し、週間ランキングでも1位を独走。このままでは、デビュー31年目にして初のレコード大賞も夢ではない。また、すでに大みそかの紅白歌合戦にも、あまちゃんの母親として参加することが決定的です」
だが、周囲の熱狂ぶりとは裏腹に、小泉本人はいたってマイペース。仕事もあくせくしないのがモットーだとか。広告代理店関係者が言う。
「本来なら、キョンキョンクラスのタレントなら年収は1億円は下らないはず。ところが実際は、2000万円前後だとか。本人いわく、『楽しく飲めるお金さえあればいいから、私の好きなようにさせて』と事務所に直談判し、『ストレスなく生きていければいいや』と、芸能界でのポジションに関心もない。都内ではなく逗子に家を建てたのも、私生活を優先したいという理由からです」
それだけに、CM出演交渉も苦労の連続だとか。
「昨年、富士フイルムのCMで松田聖子(51)との共演を果たしましたが、かつての大物アイドル同士の組み合わせに小泉が難色を示した。そこで関係者が土下座をして何とかOKをもらった。本人は『そこまで言うならいいよ。共演相手が聖子ちゃんだからね~』と飄々とした受け答えに拍子抜けしたようです」
私生活では、酒のエピソードにも事欠かない。見かけによらず、豪快な飲みっぷりもたびたび目撃されている。
「恵比寿の行きつけのバーの壁に酔った勢いで自分のサインを油性マジックで書いたかと思えば、初対面の客と意気投合。そのまま気前よくオゴることもしょっちゅう。飯島直子(45)や米倉涼子(37)ら『小泉会』のメンバーを従えて飲み歩いていました。仕事でグチる米倉に『クヨクヨしない! 元気出しなさいよ!』と背中を叩く姿も見たことがあります」(飲食店関係者)
まさに、「あまちゃん」での演技は、日頃からの酒席で培われたと言っても過言ではないのである。
芸能評論家の肥留間正明氏も絶賛する。
「脚本を書いた宮藤官九郎は、アキをヒロインにしつつ、離婚して子供を連れて北三陸の田舎に出戻った、元アイドル志望のヤンママの春子に、さりげなく話を集約させています。実生活では『なんてたってアイドル』でしたが、山口百恵や松田聖子のように子供には恵まれなったキョンキョン。だからこそ、春子の内面を演じられると、クドカンは小泉今日子のために脚本を書いたはずです」
“早生まれのマーメイド”の活躍はまだまだ続く。