そんな安達の大きなターニングポイントの一つは、14年公開の映画「花宵道中」(東映ビデオ)だろう。
久々の映画主演作となる本作は、江戸時代の吉原を舞台にした、安達演じる人気の花魁・朝霧と染め物職人・半次郎(淵上泰史)の切ない恋を描いた物語。安達はここで一糸まとわぬ姿と本格的な濡れ場を披露した。
「安達の『濡れ場は生々しくやろう』の言葉どおり、3度の濡れ場は艶めかしいものばかりでした。中でも、悪徳商人にいたぶられるシーンは延々6分間にも及ぶ濃密なもので、安達の切ないアエギ声が耳に残るほど」(映画ライター)
うなじを舐められ、荒々しく胸の谷間に手が潜り込むと、朝霧の形のよい乳房をあらわにされる。優しく揉まれるたびに小さめの乳輪と人妻らしいぷっくりと膨らむ乳首が揺れた。
お座敷には初恋の男もいるため唇をかみしめて耐えるが、手慣れた主の指先が乳首をつまむと、思わず身震いして「アッ、ウーン」とかわいく悶えながら、目を伏せるのだった。
「相手役の津田寛治さんによれば、『最初は優しく揉むように触り、最後に乳首をキュッとつねってください』と、監督から指示されていたそうです」(映画ライター)
さらに朝霧が前かがみに倒れると、指先が股間に滑り込む。濡れ具合を確かめるようにまさぐり、着物を孔雀の羽根のように巻き上げると、バックから獣のように突き立てられる。三味線の音が響く中、大きな瞳を潤ませ、「アッアッ」と声を上げて耐える姿は切なくもエロっぽい。
この艶技は映画関係者の評判も高く、プロデューサーの1人も、
「後日、津田さんが『濡れ場は女優さんによって変わる。安達さんは本当にハラを決めていた』と絶賛していたが、濡れ場の表情が全て違うところが話題になった。最初の客とのM字開脚では『気をやるのは初めてよ』と言いたげなアエギ声が遊女のしたたかさをうかがわせ、最後のホレた男との濡れ場では、しがみつくように密着し、小刻みに腰を振りながら悶える。言葉を発せずとも、見ている側をドキッとさせたものです」
と絶賛を惜しまない。
安達はその後も15年にドラマ「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」(TBS系)で不倫に溺れるセレブ妻、昨年は「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)で妖艶なキャバクラオーナーなど、さまざまな女の闇を巧みに演じて、今まさに女優としての充実期を迎えているのだ。
「ママタレのポジションにしても、小倉優子(36)や木下優樹菜(32)に代わって人気を得る可能性が十分にあるが、もっと艶っぽい役柄にも挑戦してほしい。例えば海外の人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の日本版として、アラフォー世代の竹内結子(40)や深田恭子(37)らとの濡れ場の競演なんて見てみたい」(佐々木氏)
衰えぬ美貌と熟したエロスの両輪で、今後もますます魅了してほしい。