昨年より、反社会的勢力との関係やお金、不貞問題など、芸能人の不祥事が世間を騒がせている。
今年の6月8日にはアンジャッシュの渡部建が複数女性との不貞を理由に芸能活動の全面自粛と報道されたが、こうした不祥事後の活動自粛について、お笑いコンビ・ロザン(宇治原史規、菅広文)が持論を語った。彼らのYouTubeチャンネル〈ロザンの楽屋〉、6月15日投稿の〈芸能人が不祥事で活動自粛するのはちがう〉がそれだ。
「活動自粛って最近よくあると思うんですよ。自粛する慣習と言うか、傾向と言うか。正直ボクね、前からそこ引っかかってるんですよ」
と、番組冒頭切り出したのは宇治原だった。番組であれば、テレビやラジオのスタッフ、CMであればスポンサーの側が判断してクビにすべき…すなわち降板が正しいのではないかと「勝手に自粛すなよ!」と持論を述べたのだった。さらに、同じ問題ではないと思われる方もいるかもしれないが…と前置きしたうえで、こんな例えも加えた。
「政党に属している国会議員が不祥事を起こした場合、その人が政党に離党届を出すんですけど、受け付けないんですよ、政党って。で、除名処分にするんですよ、不祥事が大きかった場合」
なぜなら除名の場合、離党と違い復党できず処分が厳しい。つまり宇治原が言うには、「なぜ悪い事をした人間が自分で処分決めてんねん!」とバッサリだった。
確かに一理あるような気もするが、相方の菅は、自粛は犯罪でいうと“自首”ではないか、だから少し不祥事の度合いが弱まるのではないかといった持論を披露。宇治原は、いや、自粛は不祥事がバレてからするのだから、“出頭”に当たるなどというやりとりが続き、宇治原の論理に菅が納得した感じになるが、ここで、菅が「こういう発言をすると、宇治原さんが何か不祥事を起こした場合は、オレは自粛してほしいよ。むっちゃおもしろいもん」と、発言。つまり、お笑いの世界によくある〈この、“自粛するのはおかしい”という動画がフリになる〉といった発言。
宇治原は「これは思いもかけてなかったけど、もしかしたらラッキーだったかも」と返し、菅の爆笑を誘ったのだった…。
先の渡部の自粛は、6月18日発売の週刊文春によると渡部の所属事務所の社長が決めたようだ。が、“自分で自分の処分を決めるな”という宇治原の論理に照らすと、いかにも、プライドの高そうなキャラの渡部らしい対処のように思えてしまった。
(ユーチューブライター・所ひで)