読売ジャイアンツの終身名誉監督であり、ミスタージャイアンツ・チョーさん等の愛称で親しまれている長嶋茂雄氏。長嶋氏と言えば、選手としての名声もさることながら、日本語と英語が不自然に混じった「失敗は成功のマザー」といった“ミスターイングリッシュ”も有名だ。
またおっちょこちょいというか思い込みが激しいというか、練習のバッティングでイメージ通りに振れたことから試合を忘れて風呂に入るといった爆笑エピソードも数多く知られている。
そんなミスターとの思いでを、元プロ野球選手の大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉の、6月6日投稿回〈【長嶋監督との爆笑裏話】デーブ大久保YouTubeはじめました!〉で語っている。
1992年途中に西武ライオンズから読売ジャイアンツに移籍した大久保氏。翌年から長嶋政権がスタートし、「スピード&チャージ」が当時のスローガンに掲げられたが、大久保氏は足に自信がなく「オレ終わったな…」と落胆したという。
しかし、大久保氏を「ぶーちゃんぶーちゃん」と可愛がっていた長嶋氏は「ぶーちゃんはぶーちゃんでな、お前の全力でやればいいんだ。それがスピード&チャージだ、安心しろ。盗塁を求めてんじゃないんだぞ」と励まし安心させてくれたと大久保氏は振り返った。
また、長嶋氏のバッティングにあこがれていた大久保氏は、バッティングの指導を受けようと一度長嶋氏の元に訪れたが、長嶋氏はバットを数回振り、「どうだ、ぶーちゃん、オレのスイングはいいだろう、お疲れさん」と指導することなく終わったと笑いを交えて語り、引退後に起ち上げた社名〈デーブカンパニー〉は長嶋監督が名付け親だったといった意外な事実も明かしたのだった。
長嶋ネタは尽きないようで、「まだまだある」と語る大久保氏。オモシロエピソードももちろんだが、先の大久保氏を励ました〈スピード&チャージ〉のくだりは興味深い。プラス思考で何事も前向きに捉えるところが長嶋氏の真骨頂であり、魅力の1つでもあるのだろう。そうしたエピソードの公開にも期待したいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)