古参のスポーツジャーナリストが打ち明ける。
「球団からは限定的な情報しか出されないため、ミスターに近い人物の動きを注視することになりました。ある社はソフトバンク王貞治球団会長兼GM(78)をマークし始めた。というのも、王さんがかつて胃ガン手術のため入院した時、ミスターが見舞いに行っている。今度は何かあれば、王さんがミスターのところに行くはずだとマークしたのですが、今のところ病室を訪れたことは確認できていない。しかしもう一人、ミスターの愛弟子・松井秀喜氏(44)に、不可解な動きがあることがわかったのです」
8月5日から甲子園で熱戦が繰り広げられた夏の高校野球は第100回を記念し、歴代出場OBによる「レジェンド始球式」が行われた。松井氏はその開会式に登場したあと、8月8日の巨人戦ではゲスト解説を務めている。
「引退後はニューヨークに自宅を構えている松井氏が、日本でのイベント、仕事が終わったにもかかわらず、その後もなぜか日本に逗留している。これは異例のことです。一部では、ミスターの病状を心配し、不測の事態もかんがみてのことではないかとささやかれた。ミスターの本当の状態を知っているのではないかと。慌てて松井氏と関係が深い球団関係者に照会したのですが、その関係者とは連絡が取れなくなってしまった」(スポーツジャーナリスト)
92年のドラフトで長嶋氏が自分の手で一番クジを引き当て、その後「4番1000日構想」を掲げ手塩にかけて育てた愛弟子のいつにない動きが、あらぬ憶測を呼んだのだ。
一方で、巨人の首脳陣や選手たちの反応はどうか。
「親しい球団関係者にミスターの病状がいいのか悪いのかと聞くと、『いいって言うしかないじゃないですか』。現役コーチに聞いてみても、『いいと言う他に答えようがないだろ』と言葉を濁すばかり。そう答えるよう球団に指示されているのか、あるいは『本当の情報』を流すわけにはいかないからなのか‥‥」(スポーツマスコミ関係者)
スポーツ紙デスクが言う。
「今回ミスターが入院したのは、04年に脳梗塞を発症して入院したのとは別の、都内有名私大付属病院。ここには内臓疾患の専門家がおり、その治療を受けるために選んだようだ。病室は面会謝絶にはなっていないものの、次女の三奈(50)が献身的に看病しているため、親しい関係者も気遣って病室には立ち入らないようにしている。そのため、ミスターと親しい球界OBに容体を尋ねても、『大丈夫らしいよ』と伝え聞いた情報ばかりで、実際に確かめた人は少ないのです」
そんな中、絶対タブーの、病床のミスターを知る関係者の証言を得た。
「ミスターは『おなかのあたりに違和感があって気持ち悪いんだよ』と言って病院に運ばれたんです。黄疸が出たと心配されているようですが、胆石となればそうなるのも当然でしょう。でも最初に見た時はそうでもありませんでしたし、痛いとも言っていませんでした。ヨボヨボ歩いていたなんていう報道も出ているけど、もともと脳梗塞で右手右足が不自由なわけですから、点滴の器具を持ったままだと、誰でも歩きづらいでしょう」