6月19日に無観客でスタートとなったプロ野球のペナントレースも3週目に突入中。7月10日からは人数限定とはいえ、ついに観客入場も開始されるとあってさらなる盛り上がりが期待されるところ。ところが7月初っ端、パ・リーグの首位決戦となった宮城・楽天生命パークで行われた「楽天×千葉ロッテ」6連戦でおもわぬ“遺恨”が勃発したようなのだ。
この首位決戦を自身のYouTubeチャンネルで総括していたロッテOBで、現在はプロ野球解説者の里崎智也氏が「これは絶対言おうと思って…」と始めたバチバチにキレたのかと思ってしまうような、“バチギレ”コメントにロッテファンが拍手喝采、逆に楽天ファンからは罵声の嵐というから穏やかではない。
「今季のパ・リーグはコロナ対策として史上初の6連戦システムを導入。その効果ありありで、いきなりオリックスを6タテして首位に躍り出た千葉ロッテが楽天の本拠地に乗り込んでの6連戦。結果は楽天の5勝1敗。首位と2位が入れ替わる形となりました。しかし、この6連戦では2度の降雨による中断がありました。これに対する楽天球団の対応に里崎氏がブチ切れたんです」(週刊誌スポーツ記者)
2戦目となった7月1日、1回裏に楽天が大量4点を先取するも攻撃終了後に豪雨で1時間2分という長時間の中断。結果、再開が実って最終スコアは5×3で楽天が執念の勝利。そして第5戦の7月4日は楽天3×1でリードの7回裏終了後に雨で中断、今度は再開されずそのまま降雨コールドとなり、またまた楽天の逃げ切り勝利となった。
「1回裏が終了したばかりでまだ試合の成立していなかった1日の試合、楽天は内野(の土の箇所)全部にシートを張ったんです。それによって豪雨をしのぎ1時間以上ガマンして試合を再開、勝利に結びつけました。ところが4日の試合では2点差リードであと2イニング、まだロッテの反撃も考えられる中、張られたシートはピッチャーマウンドとホームベースだけ。内野の土部分は雨にさらされたまま。そして、そのまま降雨コールドで楽天の勝利。この2回の中断の対応の違いについて里崎氏は激怒。動画での里崎氏の言葉を借りれば、楽天は、『(4日の試合は)このまま中止になってもええやろ』という意図が見え見えだったというわけですね。これに関しては試合後に千葉ロッテの井口監督もクレームはつけたようですが、里崎氏の怒りはそれどころではなく、動画で『スポーツマンシップに反する』『見てて気分がいいもんじゃない』『仮に1日はロッテが4点を先取してたらシート張らなくて中止にしようやとやってたんか!』と怒りをぶつけました。そしてついには『(楽天は)みっともない球団になっちゃうね』という発言まで飛び出しました」(前出・週刊誌スポーツ記者)
里崎氏の歯に衣を着せぬバチギレぶりに、同様にモヤモヤしていたロッテファンは「よく言ってくれた」「いいぞ!いいぞ!」と拍手喝采。逆に、みっともない球団と言われた楽天ファンも怒り心頭。「里崎は雨雲レーダーというものを知らないのか!」「吐いた唾を飲むようなことはするなよ」「謝罪しろ」と大ブーイング。それを聞いたロッテファンも「楽天が死ぬほど嫌いになった」と一触即発ムードになっている。
「ホームアンドアウェーですから、降雨時はホームのチームに都合よく運ぶ場合は多々あります。雨雲レーダーを確認して決めるのも確かです。とはいえ、中断時のシートの敷き方があからさまに違うのは疑問です。ぜひ楽天側の説明を聞いてみたいものですね。残念ながらスポーツ紙はこうした都合の悪いネタはスルーしますし、今は無観客だからごまかせるだろうという意図なら問題はあると思います」(前出・週刊誌スポーツ記者)
このままでは楽天ゴールデンイーグルスは「みっともない球団」。首位快走でもケチがついたことは否めないだけに、汚名返上の場を待ちたいところだ。