日本プロ野球史上、唯一、3度の三冠王に輝き、「天才打者」の名に相応しい功績を残した落合博満氏だが、入団したロッテ・オリオンズでの1、2年目はパッとした成績を残せなかった。
落合氏がブレイクしたのは、3年目の1981年。安打数は初の3ケタに到達し138本、本塁打は33本、打率.326で首位打者を獲得。またオールスターに初出場したのも、この年だった。
その落合氏が、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」(4月6日投稿動画)で、その“初オールスター”を振り返り、パ・リーグの監督を務めたあの名監督について「見る目があった」と白い歯を見せる一幕があった。いったい、何があったのだろうか。
落合氏が言う「見る目があった」という人物とは、監督を務めた大毎、阪急、近鉄をそれぞれリーグ制覇に導いた、西本幸雄氏(当時は近鉄の監督)。
落合氏は当時、ロッテで4番に起用されて間もなかったが、西本氏は横浜球場で開催されたオールスター第2戦で4番に抜擢。「オチ、お前、4番行け!」そう指示を受けた際は、落合氏も「えっ!?」と驚いたという。
時代もあり、たとえオールスターでもライバル球団の監督に気軽に話しかけることはできず、4番起用の理由は聞けず仕舞いだったようだが、「西本さんには見る目があったんじゃないのかな…」と笑った落合氏。
ちなみに、第1戦と第3戦の4番は門田博光氏。門田氏であれば何か知っているのではないかと勘繰りたくなるが、果たして。
(ユーチューブライター・所ひで)