4月17日、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希が、対北海道日本ハムファイターズ戦で、8回まで14奪三振のパーフェクトピッチング。史上初となる2試合連続完全試合も期待されたが、球数制限に加え、「0対0」のタイスコアもあってか、8回で降板した(試合結果は、延長10回に日本ハムの万波中正がソロ本塁打を放ち、1対0で日本ハムが勝利)。
西武ラインズ、巨人で活躍した大久保博元氏が、自身のYouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」の4月17日付け投稿回「完全試合目前 佐々木朗希投手まさかの降板について解説します」で佐々木の快投を絶賛。その労をねぎらうとともに、自身が東北楽天ゴールデンイーグルスの1軍打撃コーチを務めていた2012年を回顧した。
実はこの年、1994年の槙原寛己以来、完全試合16人目となるかもしれない投手がいたのを、ご記憶だろうか。福岡ソフトバンクホークスから2011年シーズンオフに巨人に移籍した、杉内俊哉である。
それは5月30日、東京ドームで開催された楽天との交流戦。9回ツーアウトまで走者を1人も許さず、あとアウト1つで完全試合達成…というで、代打の中島俊哉が四球を選んで阻止したのだ。
大久保氏は完全試合の達成とは逆の立場にいながら、選手だけでなく自分自身もガチガチだったと振り返り、「あの時は(ベンチで)前を向いたまま…後ろに星野監督がいますから…」と、星野仙一監督の顔を見ることすらできない心境だったと告白。「あとで考えたら、アレやってもらった方がよかったかな。どうせなら完全試合の方が、なんか(記録に)残ってよかったなっていう…」と、冗談交じりに複雑な胸の内も吐露したのだった。
目の前の1勝に歓喜した日本ハムの新庄剛志監督も、何年か後には大久保氏と同様の感想を漏らすかもしれない…!?
(所ひで/ユーチューブライター)