人気上昇中のタレントが「調子に乗っている」と批判されるのは、本人たちではなくテレビ番組のせいかもしれない。そんな懸念を感じさせる台本が、お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹によって暴露された。
兼近は7月7日の朝、「俺ってこんな感じなの?台本の調子こき方エグない?」とツイート。添えられた画像には台本の一部が写っており、そこには「EXITを知らない人達に僕達のことを軽く紹介しましょうか… かねちーさん、どんなコンビですか?」との質問が記載されていた。
そのパスを受けて兼近に用意されたセリフは「あっ、売れてるので、説明不要です。次、いっちゃってください!!」というもの。その後に「~などあって、よきところで」との指示も付されていたのである。
「最初の主語が『僕達』になっていることから、兼近にパスを出しているのは相方のりんたろー。であることは明らか。つまりこの台本ではりんたろー。が『自己紹介しましょう』と提案したのに兼近が『説明不要です』と斬り捨てているわけで、そもそもこの下りが必要なのかどうかすら疑問ですね。しかも兼近本人から『俺ってこんな感じなの?』と疑問を呈されているあたり、脚本家の力量すら問われる結果となっています」(テレビ誌ライター)
チャラ男キャラで知られるEXITだが、タメ口の交じった若者言葉の中に腰の低さや謙虚さを秘めている点も魅力の一つ。そのギャップこそがEXITらしさとなっているが、この台本では単なる常識外れのチャラ男として描かれているようだ。
「脚本家が兼近をそのように捉えているのであれば、タレントを表層的にしか見ていないのかと呆れてしまいますね。『などあって、よきところで』という指示でEXITらしさを発揮してもらう狙いかもしれませんが、それはあまりにもタレントの力量に頼り過ぎというもの。こういったタレント殺しの台本が、本人たちの評判に悪影響を及ぼす恐れも考えてもらいたいものです」(前出・テレビ誌ライター)
もっとも頭の回転の速さを評価されている兼近ならば、こんな台本であってもうまく自分らしさを発揮してくれるのかもしれない。
(金田麻有)