「風立ちぬ」の製作を最後に、引退を表明した宮崎駿監督(72)。累計興行収入80億円を突破し(8月26日現在)、次回作にも期待がかかる中での衝撃ニュースに、新聞やテレビは大きく取り上げ、その偉大な功績を称えた。だが、その裏でビミョーな空気となっているのが、14年3月1日公開予定の実写版「魔女の宅急便」だ。
言うまでもなく、宮崎監督の代表作。ヒロインのキキ役には、「イオン&オスカープロモーションガールズオーディション2011」でグランプリを獲得した、新人女優の小芝風花が大抜擢されたのだが、このキャスティングがネット上で物議を醸している。
オスカーといえば、米倉涼子を筆頭に、上戸彩、武井咲、剛力彩芽ら有名女優を次々に生み出しているが、最近はその“ゴリ押し”ぶりが批難の的になっていると、ある芸能記者は言う。
「オスカーの手法は一貫していて、売り出したいタレントをタダ同然のギャラで連ドラに主演させて箔をつけさせる。テレビ局には、オスカーの社長を含めた重役クラスがわざわざ営業に足を運び、次々とドラマの主演が決まった後、CMなどの広告収入で回収するのです」
あれもこれもオスカーばかり。その“オスカー手法”に一般視聴者も気づき、露骨なゴリ押しに白い目を向けるようになった。
「『週刊文春』で発表された『嫌いな女優ランキング2013』に、武井と剛力が上位にランクされたり、剛力が出演した映画の『ガッチャマン』が大コケと報じられ、事務所は今後の売り出し方に頭を悩ませているようです」(前出・芸能記者)
そんな逆風の中での、小芝の主演起用。ネット上では早くも、「今度は小芝かよ!」と邪推する声が上がっている。
このままでは早くも惨敗の予感もあるが、宮崎監督の顔に泥を塗る結果は避けたいところだろう。