お笑いコンビ・U字工事(福田薫、益子卓郎)が苦戦している。YouTubeの話だ。
U字工事と言えば出身地である栃木訛りを武器に、「ごめんねごめんね~!」などのギャグでお茶の間の人気者となり、2008年〈M-1グランプリ〉では決勝進出5位という好成績も残した実力派漫才コンビ。ところが今年2月13日に開設された〈U字工事チャンネル〉のチャンネル登録者数は8月17日現在(以下、数字は同日現在)1.64万人、投稿された動画の視聴回数が1万回に満たない回も目立ち、ずいぶんな低空飛行である。そんなU字工事が6月26日に〈U字工事 益子がただカツ丼を食べるだけの動画www〉を投稿している。
タイトルそのままに益子がただカツ丼を食べるだけの動画なのだが…よく見ればこれは、〈【公式】グレープカンパニーチャンネル〉で5月29日に投稿された〈サンドウィッチマン伊達がただカツ丼を食べるだけの動画www〉とほぼ同じ内容で、益子がサンドウィッチマンの伊達みきお同様、カツ丼を口に運びつつ、「誰見んのこれ?」とカメラ目線で訴えたり、ペットボトルのお茶をピロピロ飲みしており、まったく同じなのである。もっとも番組冒頭、伊達の〈ただ食べてるだけ動画〉の視聴回数の伸びが凄い事から「同じことやってやる!」と“確信犯”で益子がウケと再生回数を狙いつつ、意気込んでのスタートだった。
〈コメントや動作まで本家を完コピ… 再生数まで完コピなるか?〉とのコメントもあり、視聴者の関心は高いようだが、本家の伊達のほうは視聴回数116万回なのに対し、益子は1万5000回足らずと随分と水をあけられている様子だ…。
益子は90万回をこの動画の視聴回数の目標に掲げているようだが、 未達の場合でも「ごめんねごめんね~!」と言ったところか。おもしろい試みだとは思うが、いっそのこと、伊達に寄せて金髪のカツラやメガネの小道具を用意したり、衣装で着ぶくれさせるなど漫才同様の細やかな気配りをしてほしかった気もする。視聴者もそのあたりの“手抜き感”を見抜いていたのかも。
とはいえ、その後も様々な意欲的企画を現在までに旺盛に投稿しているようなので、そのうち大ヒットが出て登録者数も増えることを祈るばかりだ。
(ユーチューブライター・所ひで)