6月11日に「トイレ不貞」が発覚してから早くも70日ほどが経過したアンジャッシュの渡部建を巡り、テレビ業界が“次の段階”に入ったとの見方が広まっているようだ。
その発端は8月19日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)にて、アンジャッシュの得意ネタをもじった「キングオブすれ違いコント」なる企画の放送。ここでプレゼンターとして登場したさらば青春の光・森田哲矢は「上半期、芸能界を揺るがした大ニュースと言えばやはり渡部さんの件ですよね。渡部さんがテレビに出なくなって、あの人の持ってた枠がいろいろ空いたじゃないですか」と、何のオブラートにも包まず渡部がテレビから消えた件について語ったのである。
「森田の説明を受けてダウンタウンの松本人志も『そうか、手広くやってたからね』と過去形で語る始末。どうやらバラエティ番組の現場ではすでに、渡部は過去の存在という立場になったようです。それに加えて翌20日に放送された『有吉クイズ』(テレビ朝日系)でも、渡部の不祥事がすでに“イジってもいい段階”に入っていることが示されました」(テレビ誌ライター)
その「有吉クイズ」ではMCの有吉弘行が東京・六本木にある大人向けグッズの専門店を訪問。縄やローソク、鞭といったアイテムを物色しながら、「有吉の壁」(日本テレビ系)で共演する佐藤栞里の誕生日が近いということで、頭からすっぽり被る形の拘束マスクを購入していた。
そのマスクは目と口の部分にジッパーが付いており、本来は開け閉めしながら拘束プレーを楽しむという代物。そんな艶系アイテムのマスクを手に有吉は、佐藤が渡部と共に司会を務めていた「王様のブランチ」(TBS系)を引き合いに出したのである。
「渡部の芸能活動自粛により佐藤が一人で司会を務めることになった6月13日の放送では、オープニングで感極まった佐藤が落涙する場面が。その件を念頭に有吉は『渡部さんの件の時に(拘束マスクを)あげときゃよかった。涙が出た時はこう閉じるという。で、乾いたら開けるという』と茶化してみせたのです。そんなヒリヒリしそうな発言にも関わらず、出演者のせいややみちょぱは手を叩いて笑っていました。どうやら渡部の一件はもはや笑い話に昇華してしまって構わないというコンセンサスが、バラエティ業界に広まっているようです」(前出・テレビ誌ライター)
放送局が異なる二つの番組にて2日連続でイジられた渡部にはもう、テレビ界に戻る場所はないのだろうか。なお拘束マスクをプレゼントされた佐藤は有吉曰く、「あの佐藤栞里ちゃんが機嫌悪そうだった」とのことだ。(金田麻有)