日本テレビが今年で40回目を迎える「高校生クイズ」を11月に開催すると発表したのは去る8月11日。スマホを利用する予選では昨年の“3人で1台”から今年は各自のスマホを使用する形式に変えるほか、全国大会の1回戦はオンライン形式に衣替えし、3密を回避した安全な運営を予定するとしている。
「この報せに全国の高校生が喜んでいるかと思えばさにあらず。『高校生クイズ』が純粋にクイズ力を争う形式になっていないことから、各高校のクイズ研究会では必ずしも同番組を最大の目標とはしておらず、新型コロナ禍が収まらない状況での開催決定に鼻白んでいる高校生も少なくないようです。『24時間テレビ』に続いての開催強行に、毎年恒例だから今年も放送するという思考停止な感じを憂う声も少なくありません」(テレビ誌ライター)
そんな「高校生クイズ」開催強行を巡り、一部のクイズ好きからは5年連続でサポーター就任が決まった乃木坂46への配慮を疑う声も飛んでいるというのだ。
「昨年の『高校生クイズ2019』で行われた『漢字で導け! 乃木坂BINGO』というコーナーが不評だったのです。このコーナーはお題となる芸能人を各参加校が漢字三文字で表し、その漢字をヒントに乃木坂のメンバーが芸能人の名前を当てるという形式。主役の高校生ではなく乃木坂メンバーの知力や洞察力に依存する面が強い形式のため《もはやクイズですらない》《あまりに不公平》との意見が相次いだんです。これでもし、今年、高校生クイズが中止になると、乃木坂46を巡る不評なコーナーがあったという印象が続いたままになってしまいます。そこで乃木坂46を巡るマイナスなイメージを払拭する機会を作る意味でも、あえて開催を強行したという理屈です」(前出・テレビ誌ライター)
さすがに強引すぎる理屈のようだが、それほど前回のコーナーが不評だったということかもしれない。はたして今年は、乃木坂46の「サポーターぶり」は高校生たちを満足させることができるのだろうか。
(金田麻有)