9月1日、高校生によるクイズの甲子園「全国高等学校クイズ選手権」の模様を日本テレビが放送。2人1組のペアで全国5784校の頂点を目指す同大会、今回は3年間同大会に出場し続け、今回初の決勝進出となった三重県の私立桜丘高校の男女カップルのペアが優勝するドラマチックなフィナーレを迎えた。
が、今回はクイズの解答方法やアドバンテージ権獲得方法に異論を唱える番組ファンも多かったようだ。
例えば3回戦では、解答がわかってから高さ14m、長さ90mの巨大ウォータースライダーを下り、その先のボタンを押した者に解答権が与えられる「巨大ウォータースライダー早抜けクイズ」を実施。同クイズでは先に答えがわかり、スタートを華麗に決めても、その後にスタートした者が体重差により、あっさり抜き去り、解答権を獲得できない展開も見られた。
また、4回戦では、解答がわかったペアは指定の「絶叫キーワード」を叫び続け、声の大きさが一定基準を超えると解答権を得られる「大声クイズ」が行われたが、こちらは明らかに女性が不利。案の定、最後まで残った2組は女性2人で構成されたペアだった。
極めつきは準決勝の「バラマキクイズ」。芝生に数多くバラ撒かれた問題入り封筒の中から好きなものを拾い、出題者のいる場所まで走って渡し、中の紙に書かれた問題に答えるというルールだった。が、何と昨年同大会で優勝した兵庫の灘高校が2回も「ハズレ」と書かれた紙を持ってきてしまい、それがタイムロスになり、まさかの敗退。
スタジオの梅沢富美男も「2回もハズレ引くか? 何であんなもの(ハズレの紙)置いておくんだよ」と発言したが、灘高が準決勝で敗退する展開には視聴者からも「いつから高校生クイズはクイズ大会じゃなくなったんだ」「本当に不公平だし、見ていて胸くそ悪かった」「灘高校がいない決勝なんてつまらない」「ガリ勉が活躍する大会のはずなのに、ここもリア充がもっていくのかよ…なんだかな~」といった批判が殺到したのだ。
「出題される問題自体については、あまり不正解も出なくて、例年よりも難易度は低めな印象。ただ、そのぶん身体能力や運の要素が命運をわけた。それに夕食の際にそのマナーを密かにチェックし、マナー違反がない者が次のステージへ無条件進出できたり、早朝に高校生たちをモーニングコールで起こし、最初に集合場所に来たペアを有利にしたり、晩飯時や睡眠時ぐらいは解放させてあげてもよかったのでは?」(エンタメ誌ライター)
あくまでバラエティ番組なので局側もいろいろバランスを考えた結果だったのだろうが、もう少し純粋なクイズ要素を重視してもよかったのでは?
(本多ヒロシ)