10月2~4日の3日間、世界最大級のアイドルフェスとして知られる「TOKYO IDOL FESTIVAL」(略称:TIF)が、オンラインイベントの「TIFオンライン2020」として開催された。8月29~30日にはTIFと双璧をなす大型夏フェスの「@JAM EXPO」が同様に「@JAM ONLINE FESTIVAL 2020」として開催されており、新型コロナ禍によるライブ自粛が続くなか、アイドルファンに夢を与えた形だ。
「ライブ自粛の流れはファンに閉塞感を及ぼすだけでなく、プレイヤーであるアイドルグループにも行き詰まり感をもたらしています。その中でTIFや@JAMがオンライン形式での開催を断行したのはまさに英断と言えるでしょう。一方でアイドルたちも自分たちでオンラインライブやネット特典会に取り組んでおり、withコロナ時代の新しいアイドル像を手探りで模索しています」(アイドル誌ライター)
11月2日に2周年ワンマンライブを迎える5人組グループの「キミノマワリ。」では緊急事態宣言が解除されて間もない6月9日、東京・六本木にカフェをオープン。メンバー自身がお給仕をしてくれるメイドカフェスタイルで、客はフェイスシールド着用がマストという防疫体制を取っている。コロナ対策のため予約制、人数限定となっているものの、ライブ自粛の中でメンバーと直接交流できるとあって、ファンの満足度は高いようだ。
「その一方で、二度の延期を経て6月にデビューを果たした8人組グループの『天照』(あまてらす)は、所属事務所が東京・渋谷で運営する専用劇場にて人数制限などの感染対策を徹底した上でライブを開催。コロナという逆風にもかかわらず、着実に認知度を高めています。他のグループもライブ自粛で活動が停滞しがちな中、このタイミングで新メンバー募集を行ったり、MV制作を行うなど一日一日を無駄にしない前向きな姿勢で活動継続に意欲を見せているのです」(前出・アイドル誌ライター)
発売中の「アサ芸Secret! Vol.66」では、ライブ自粛に負けずに活動する新進アイドル10組にクローズアップした特集を掲載。コロナ禍が明けた暁には最前線に飛び出す可能性を秘めた彼女たちに、今から注目しておきたい。