9月23日、菅内閣の厚生労働副大臣に就任した三原じゅん子参院議員が初登庁した。
「10年の参院選で初当選し、現在2期目の三原氏が政府の役職に就くのはこれが初めて。菅義偉総理が掲げる不妊治療の保険適用や年金の分野などに取り組み、成果が期待されています」(政治部記者)
女優時代は「顔はやばいよ、ボディーやんな、ボディを」の名セリフで知られ、80年のデビュー曲「セクシー・ナイト」が大ヒット。元夫のコアラとのバカップルぶりやカーレーサーの活動も話題になる中、08年に子宮頸がんの経験を機に政治家の道を志した。
初の選挙はタレント議員として客寄せパンダの扱いだったが、なぜここまでスピード出世を遂げたのか。
「15年に神奈川選挙区に転出し、菅総理と同じ地元の選挙区になると、すぐに菅総理のお気に入りに。16年の参院選で三原氏の応援演説に駆け付け、秘蔵っ子と呼ばれています。新内閣で一億総活躍担当大臣のサプライズ入閣も噂されていました」(前出・政治部記者)
8月末に安倍晋三前総理が辞任発表後、「ボス」が大一番に打って出るとわかると、三原氏は即座に動き出し、「菅義偉を応援する会」のメンバーとして後方支援。役職の“座布団”をつかむと、永田町ではこんな声も。
「気の早い話ですが、女性初の総理候補に急浮上しています。というのも、今回の総裁選で女性候補はゼロ。野田聖子幹事長代行は早々に見送り、稲田朋美元防衛相は総理への意欲は隠していませんが、防衛相時代の印象の悪さは拭えないまま。目ぼしい女性候補者がいない中、今回の人事発表前に一番の注目を集めた三原氏は、自民党内で『菅政権が長くなればなるほど出世する』と言われ、この先、選挙で衆議院に鞍替え出馬となれば、本格的に総理のイスを狙う意思表示と見られています」(前出・政治部記者)
かつてのツッパリ少女は永田町でどこまで成り上がるのか。