〈こういうなんか企画いいな? 一般の人と楽しそうに会話する様子が新鮮で観てて楽しいしなんか心があったまる笑〉
こんな視聴者のコメントが見られたのが、元NEWSの手越祐也のYouTubeチャンネル〈手越祐也チャンネル〉。〈居酒屋でバイト始めました〉と題された9月30日投稿回だが、同回は、東京・港区にある立ち呑み屋の協力のもとに、手越の人生初となるアルバイトに挑戦する内容だった。
ねじり鉢巻きに前掛けという姿で現れた手越。しかしながら料理は人生2、3度しかないと慣れない手つきで包丁を握りヒヤヒヤさせた。もっとも、見どころはお客さんとの触れ合い。夢を問われ、ボランティアが好きだと言う手越は、老人ホーム訪問を挙げた。
すると「本当にやりたいことは?」とお客さんから鋭いツッコミが入り、手越が苦笑。50カ国以上の海外に渡った経験から「間違いなくアジアでナンバー1だったんで、10年前は」と、日本を最高の国だと考えている手越だったが、“日本の良さを世界にアピールしたい”と、意外にも悔しさをにじませ、お客さんから「頑張れ~!」とエールを送られる一幕もあった。
また、今動画では他にも、注文が殺到して悪戦苦闘したり、カップルのお客さんに出会ったきっかけを訊ねるなど、万能に見えて不器用な姿、一般の人を相手に親しげにしゃべりかけるといった新鮮な姿を見せ、終始店内は笑顔が絶えず、明るい雰囲気に包まれた。
それゆえの、冒頭の視聴者のコメントであり、この1文がこの動画の全てを表現しているといっても過言ではない出来栄えだった。
その“チャラい”キャラゆえか、何かと叩かれる機会の多い手越だが、こんな好感の持てる庶民的な一面も持っている。わざわざ奇をてらわずとも、シンプルに魅力をさらけ出せば、新たなファンをますます動画で獲得していけそうだ。
(ユーチューブライター・所ひで)