11月26日、TBSが来年10月期の「日曜劇場」枠で、「日本沈没─希望の人─」を放送することを発表。同時に、この主演を小栗旬が演じることも明かされたが、ネット上ではかなりの反発を生む事態となっている。
小松左京氏によるSF小説「日本沈没」は、これまでたびたび映像化されてきたが、テレビドラマとしては1973年以来の2度目。今回は舞台を2023年の東京に置き換えアレンジされたストーリーとのことで、香川照之や仲村トオル、松山ケンイチに杏など、「日曜劇場」らしくキャスティングもビッグな顔ぶれとなっている。
しかしネット上では、その出演者については好印象の反応が多いものの、《なぜこの時期に日本沈没?》《パニックものはいま観たくない》《日曜の夜、暗いドラマはカンベン。これだけの役者が揃うなら、もっと他にやれるドラマがあるだろう》などなど、「日本沈没」を取り上げたことに猛反発の声が上がっている。
小栗は演じるにあたり、「ただでさえ苦しい環境の中、この題材は非常に難しいお話ですが、その中でも“希望”と“人間の強さ”を届けられるよう、自分を含めキャスト・スタッフ全力で希望を持って真摯に作品に向かっていきます」とは語ってはいるが…。
「TBS側もある程度の反発は予想していたようですが、《無神経》《感覚を疑う》など想像を超える批判に戸惑っているようです。今年のコロナ禍や、ここ数年の台風や集中豪雨被害、16年の熊本地震や11年の東日本大震災と、日本人が疫病や災害に敏感になっているいま、『日本沈没』をやる必要があるのかとの疑問は出て当然の話。原作では、京都や東京で巨大地震が発生し、富士山が噴火、次第に全国が海に沈み、最後は大爆発を起こして完全消滅する。作品としては“ありえなくはない”リアルさと恐怖が魅力なわけですが、それを追求すればなお嫌悪感を持たれる、苦しい制作となりそうです」(テレビ誌ライター)
撮影進行のニュースがはいるたびに反発が起きそうだ。