テリー 他にも健康のために何かしてるの?
小西 軽井沢では散歩してますよ。犬と一緒に。1万5000歩ぐらい。
テリー 毎日?
小西 天気のいい日はね。途中でカフェしたり、犬も疲れるから2時間半ぐらいかけてね。
テリー 東京にいる時はしないの?
小西 東京はなかなか散歩しづらくて。なるべくやるようにはしてますけど。でも、例えば1週間ぐらい続けて散歩するでしょ。で、血液検査すると、血糖値というか、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)がバーンと下がってる。だから、僕には散歩が向いてるんだなって。まぁ、毎日1万5000歩はキツいから、いつもは8000歩ぐらい。
テリー 毎日なら5000でも平気ですよ。偉いなぁ。最近の仕事は?
小西 服のデザインにこだわらず、いろいろやってますよ。思うがままに照明器具やベッドをデザインしてみたり、よその家の内装を全部やってみたり。タイルを何百種類と割って、よそのテラスをモザイクにして庭を作ったり。
テリー アーティストだね。
小西 ちょうど今もやってますよ。前橋の大きなビルの改築。やりたい放題。
テリー いいねぇ。
小西 いいですよ。なんで今まで気がつかなかったんだろうって。洋服なんか売って数%儲けたところで大したことないんですよ。ビルの改築って億単位だから、いやらしい話だけど、その1割とか2割(の報酬)って、大きいんですよね(笑)。
テリー たくましいなぁ。
小西 あとは、企業のおじさんに向けての講演も多いかな。50代後半から60ぐらいの。この世代って、なんとなく自分を客観的に見られなくて、生き方が下手な人が多いんだよね。
テリー どういうこと?
小西 部下に好かれたいと思ってるのに好かれてなくてさ。上司からは優秀な部下に見られようとしてるけど、真っ先に解雇されちゃったり。
テリー それ、自分を客観視できてないから?
小西 そうだと思うよ。で、そういう人ってオシャレじゃないんですよ。客観的な目でものをとらえることができる人ってオシャレな人が多いからね。自分が仕掛けたものが、どう周りから見えているかということの誤差が少ない人がオシャレな人だから。
テリー あぁ、なるほど。
小西 よくいるでしょ。自分は気品よく、ブルジョワに見せてるつもりだけど、ハタから見ると「なんて下品な女だろう」とか。自分を客観視できてない。こういう人は生き方も下手だよね。
テリー どうすれば客観視できるようになるの?
小西 ひとつは、いつも気にしなかったことに、もうちょっと意識を向ける癖をつけること。だから下着とかね。誰に見せるわけじゃないからどうでもいいっていう人も多いけど、とびっきりいい下着なんかつけてみると、気分がいいじゃない。
テリー そうか、まさに美意識だね。
小西 そうそう。美意識がないと、自分のこともよくわからないみたいな人間になっちゃうから。そういう人って多いんだけどね。睡眠取って、メシ食って、排泄してという、なんかウンコするために生きてるみたいな人。
テリー アハハハ。
小西 で、そういう人って文句ばっかり言ってるんですよ。文句言って、ウンコするためにメシ食ってる(笑)。でも、いくつになっても諦めることはなくてね。だから、美意識を磨いてほしいんですよね。
◆テリーからひと言
さすがドンさん、いい話してくれたな。でも、ほんとに70歳で、勃起で痛くて目が覚めるなんて都民栄誉賞だよ! 精力剤出すといいよ。俺も欲しいから(笑)。