12月17日、東京都の1日における新規感染者数がついに822人となった。感染者数の最大値更新は2日連続という事態だ。
そんな中、注目されているのは、菅義偉総理が、14日、「Go Toトラベル」の全国一時停止表明直後に、多人数が出席した「ステーキ会食」。マスク会食を国民に呼びかけておきながらトイレに向かう際をのぞき、マスクをつけていなかったとも報じられている。しかも、16日に反省の弁を口にした菅総理だが、その後も連日会食をはしごしているとの報道もあるのだ。
医療ジャーナリストは「総理は、医療現場をわかっているのか」と疑問を呈する。
「現場の看護師は、コロナ感染が叫ばれるようになった3月頃から、友人はおろか、同居している家族とさえ一緒に食事をすることも、同じ部屋でくつろぐことも禁止されています。妊娠していた人や、年老いた両親と同居している看護師などは、すでに辞めているのが現状。現場は、ただでさえ看護師不足が叫ばれている中、ギリギリのシフトで働いているのです。看護師の中には、勤務中や家で、急に涙が止まらなくなったと訴える人もいる。精神的に追い詰められた状態なんです」
さる12月14日のインターネット番組では、番組冒頭、司会者から紹介された菅総理は「ガースーです」と発言。何とも軽い感じの自己紹介といい、連日の会食といい、現場との温度差を感じざるを得ないのである。