先日、都内のエビスビールを置いているレストランの前を通りかかった時のことだ。五輪招致プレゼンで大活躍した滝川クリステル(36)がエビスの生ビール片手にニッコリ笑っているポスターが店先に貼られていた。ところが、そのポスターの上部に書かれていたはずのキャッチコピー〈ちょっと贅沢なビールです〉にあの流行語が!
〈おもてなしには、エビスビール。〉
上部にこんなコピーが書かれたポスター黄色い背景に、黒いブラウスの切れこんだ胸元から上のカットで、弥勒菩薩を思わせるしなやかな手にタップリとビールが注がれたグラスが握られており、表情は聖母のような穏やかな笑顔。カメラのアングルは斜め上からではないが、横からやはり45度といったところか。そのポスターの上部に〈おもてなし──〉とあったのである。広告代理店関係者が言う。
「これは、以前からあったエビスビールのポスターのキャッチコピーだけを急遽差し替えて刷ったポスターでしょうね。もちろん、9月8日のIOC総会での『お・も・て・な・し』パフォーマンスの後にです。ポスターを見た客がニヤリ、とする効果を見込んで作ったものでしょう。もちろんメーカー側の戦略で、滝クリは『コピー差し替え』を追認した立場でしょうが、さすがにここまで露骨だと、『機を見るに敏』なイメージで逆に抵抗を覚える人もいるんじゃないですか」
いや、むしろ滝クリは、そんな「したたかさ」こそ自分の魅力だと考えているのかも知れないが……。