振り返ればここ数年、菅野の活躍があまり聞こえてこなかったのは、15年と18年に出産し、子育てに奔走していたからにほかならない。
芸能ジャーナリストが明かす。
「夫は、ドラマ『半沢直樹』主演の堺雅人(47)ですからね。大河ドラマの出演や昨年の『半沢直樹』の続編を巡ってもスケジュールが二転三転している中で、子供も手がかかる時期。とにかく仕事は最低限で、子育て中心の生活をしていた。彼女自身、両親が共働きで家を不在がちだったこともあり、家庭中心の生活に憧れを抱いていた。過去の交際でもそのあたりの条件を満たす相手が見当たらず、堺だけが子育てにも協力的なスタンスだったことも、結婚の後押しをすることになったとか。そのおかげで、堺はドラマでの威勢のよさは影を潜めて、家庭ではもっぱら子育て役に徹しているそうです」
実際、15年以降、菅野の作品の出演は数えるほど。
「ドラマにしても17年の『監獄のお姫さま』(TBS系)では比較的、出番が少なめで、最小限の撮影日数で済ませていたとか。当時は、現在5歳になっている長男がまだ赤ちゃんだったにもかかわらず、作品の脚本が宮藤官九郎だったこともあって、本人もノリノリで出演した経緯がある。今回の突然の主演復帰も、脚本を大御所の北川悦吏子が担当し、直接、菅野にラブコールしたこともあって出演を決めたといいます。菅野本人もやみくもに作品に出るよりも、子供が大きくなった時に一緒に見られるような作品に出たいという方針があるようですね」(芸能ジャーナリスト)
撮影現場でもその雰囲気は一変したとか。もともと、撮影現場に入ると、役柄に集中することはもとより、事前に台本を読み込むタイプだったが、これにも変化が生じた。
テレビ誌編集者が明かす。
「撮影現場では、優等生タイプの女優ですが、いい意味で結婚・出産後は力が抜けて、現場のムードメーカーになっているそうです。笑い上戸なので、以前は先輩役者がわざと、リハの合間などに下ネタを炸裂させる場面もあったようですが、最近では、周囲の下ネタにガハハ笑いで応じるなど、いい意味でさばけたキャラになって好感度もますますアップ。ラジオ番組でバイきんぐの小峠英二(44)も『下ネタを言って他の女優さんはひいても、菅野さんは笑ってくれる』と大絶賛していました。下ネタ耐性ができて覚醒したことが、ダウンタウンの番組でのサービス精神に表れているのでは‥‥」
収録時にはアドリブも飛び出したというから、今後、ますますバラエティーのオファーも殺到するに違いない。