4年ぶりの主演ドラマを控える菅野美穂が、圧倒的な存在感を放っている。昨年大みそかの「笑ってはいけない」ではサプライズ登場。変顔に毒舌と意外なキャラの片鱗をのぞかせ視聴者をアゼンとさせた。あの世間を驚かせた写真集から20余年。母親が似合う女優となった清純派の実像を追った。
まさにサプライズだった。毎年、大みそかに日本テレビで放送される「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない」は、今や紅白歌合戦と並ぶ年末の風物詩となっている。昨年は、スキャンダルで謹慎中のアンジャッシュ・渡部建(48)が復帰するのではと話題になったが、蓋を開ければ渡部本人は登場せず。その代わりに、数々の人気女優が登場し、紅白の裏番組としては、平均視聴率17.6%と、トップを独走したのだ。テレビ局関係者によれば、
「今回の最新作『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』では、渡部の話題が先行していましたが、最大の勝因は、1月期のドラマの番宣を兼ねた主演俳優たちのゲスト競演が番組に華を添え、例年以上にメジャー感が増したことだと分析しています」
実際、番組では「君と世界が終わる日に」に主演する竹内涼真(27)と中条あやみ(23)が制服姿で登場。中条は終始語尾に「ぴょん」とつける余命いくばくもない女子高生役を演じて笑いを誘ったかと思えば、サプライズで石破茂氏が審査委員長になるなど盛りだくさん。そこでの怪演ぶりが評判となったのが、菅野美穂(43)だった。テレビ局関係者も、その笑いの才能に驚いて、
「菅野は、ダウンタウンら5人を笑わせようとするお笑いコンビ『鬼越トマホーク』が鉄板ネタのケンカを始めたところで登場。仲裁に入ると鬼越から悪態をつかれて、貞子よろしく白目を剥いた変顔を披露。爆笑を誘ったかと思えば、鬼越と菅野の口ゲンカに割って入った松本人志(57)に対しても『カリスマ松本人志のお笑い筋肉は死んだな』と毒舌を放って、場が一気に爆笑の渦となりました。最後には、ココリコ遠藤章造(49)の『ほほほ~い』まで披露しました」
菅野は、1月からスタートするドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日テレ系)で、ポスト長澤まさみの誉れ高い浜辺美波(20)とW主演が決まっていた。とはいえ、ここまで振り切った変顔ぶりはインターネットのトレンド入りを果たすなど、番宣にも一役買ったと言えよう。
「もともと菅野さんは、お笑い好きで有名。若かりし頃のダウンタウンも『ごっつええ感じ』からチェックしている筋金入りのお笑い好きなんです。以前には、ダウンタウン一派だった東野幸治(53)がMCを務めていた『あらびき団』が好きで、中でもハリウッドザコシショウ(46)を絶賛するマニアぶり。ダウンタウンの番組に出るのが決まった時点で、かなり振り切ったお笑いにチャレンジすることにも、菅野本人が快諾したそうです」(テレビ局関係者)
今や田中みな実越えのヘアヌード写真集「Nudity」から23年。40代になっても周囲を驚かせる菅野は「サプライズ女優」として第一線を疾走しているのだ。