大関陣もここにきて波乱含みだ。ファッション誌「nicola」のモデルで芸能界入りした藤田ニコル(22)がブレイクしたのは、17年2月から放送された「有吉弘行のダレトク!?」(フジテレビ系)に出演したのがきっかけだった。虫やヒトデなどゲテモノを食レポする企画が視聴者に好評で、とんとん拍子で大関昇進を果たす。
「番組MCの有吉にハマり、みちょぱ(池田美優・22)とともに『有吉ギャルズ』のメンバー入り。今や有吉の番組に欠かせない側近になりました。特にニコルはワイプ芸に秀でていて、副音声のように視聴者にわかりやすく解説をしてくれるので、テレビマンにしてみれば、他の共演者よりニコルだけをワイプで使いたくなるほど、編集で切るところがない」(バラエティー番組関係者)
それでも、昨年秋にプロデュースするアパレルブランドが閉店する影響もあったのか、「疲れた顔を見せることもある」(バラエティー番組関係者)と心配な声も聞かれる。綱取りにはもう少し時間がかかりそうだ。
同じく有吉部屋出身のみちょぱは、昨年11月に放送された冠番組のラジオ「#みちょパラ」(ニッポン放送)で、特技に「うんこの早出し」を公言するなど、あけすけトークが絶好調で関脇まで番付を上げている。彼女もまたテレビマン人気が高いことで有名だ。
「人気バラエティー番組『アメトーーク』の『みちょぱスゴイぞ芸人』で取り上げられた影響が大きく、今まで気づいていなかった業界人の『取扱説明書』のような存在になり、オファーが急増。ひな檀で出演する時は笑っている姿が視聴者にウケるので、みちょぱ専用カメラを用意する番組もあるそうです」(芸能プロ関係者)
今や有吉部屋出身のギャル勢がバラエティーを席巻する中、徹頭徹尾毒舌の一手で西の大関の地位を死守するのは、ベテランのバイオリニスト・高嶋ちさ子(52)。芸能界入りのきっかけは意外な人物とのつながりにあった。
「高田純次の番組のオープニングで弾いている曲が採用され、それが縁で一緒にゴルフをすることになり、そこで高田から『キミ、おもしろいね』と事務所にスカウトされたことをテレビ番組で明かしています。それから『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)など、バラエティー番組に出演するようになり、その毒舌ぶりが話題に。しだいに『高嶋を出演させると視聴率が取れる』と業界内で認知されてきました」(放送作家)
昨年大みそかから元日にかけて放送された、高嶋らがMCを務める「ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会」(テレビ朝日系)は、「NHK紅白歌合戦」の裏番組として民放2位の視聴率を獲得する大健闘ぶり。
「本業はバイオリニストという気持ちが強いので、毒舌が批判を浴びて、バラエティーの仕事がなくなってもいいと、怖いもの知らず。ただ、現場ではスタッフに礼儀正しく、コロナ前は差し入れをよく持ってきてくれました」(テレ朝関係者)
若手バラドルにヒケを取らない強烈な張り手は天下一品。当面、カド番の心配はなさそうだ。