新型コロナの影響はバラドルの新旧交代をももたらした。数少ない番組枠を巡って、戦国時代さながらの下剋上バトルが繰り広げられているのだ。まさに生き馬の目を抜くバラドルたちの丸わかり「最新人気番付」を発表しよう!
「横綱陥落危機」
そんな話題が、角界ではなくテレビ業界を駆け巡っている。現在、幕内優勝44回と史上最多を記録する横綱・白鵬と並び、バラエティー界の頂点に君臨するのは、文句なしに指原莉乃(28)だ。自身の名前が入った冠番組を3つ持ち、準レギュラーと合わせれば10本の出演番組を数え、まさに横綱級の活躍を見せている。だが、最近では白鵬よろしく、ビミョーな評判も聞こえていた。
「MCやコメント力、頭の回転の速さは疑いようがないのですが、レギュラー番組で高視聴率を連発することはほとんどなく、知らないうちにひっそり終わる番組も少なくありません。平成から令和に元号が変わるタイミングで、NHKが大型特別番組『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』を放送した時も、若者世代の視聴者を狙って指原を起用したのに、5%台と低調。若者人気のなさが浮き彫りになりました」(芸能プロ関係者)
昨年8月にマンション投資の財テクぶりが報じられたり、昨年末にYouTubeチャンネルを開設するなど、サイドビジネスの忙しさも手伝って、安泰だった横綱の座も揺らぎ始めているようだ。そんな中、ノーマークの存在から、白星を重ねて、晴れて横綱に昇進したのは、モデル出身の佐藤栞里(30)である。「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」や「有吉の壁」(いずれも日本テレビ系)、「王様のブランチ」(TBS系)などに出演し、存在感はそれほど感じないものの、見ない日はないほど活躍しているが、それには理由があった。
「とにかく努力家で収録後はノートに反省点をメモしたり、ロケが入っている時は数日前に1人でロケ地に出向き、コメントをシミュレーション。トイレの位置まで把握し、スタッフより先に出演者に教えています」(テレビ局関係者)
コマメな対応で、大物芸人からも寵愛を受けているのは偶然ではない。どんなコワモテでも一度共演したらメロメロになってしまうという「いなし技」に定評があるのだ。
「グイグイ前に出てでしゃばるタイプではなく、話題を振られた時にいつも一生懸命にコメントする姿勢に、所ジョージや内村光良が太鼓判を押すほど。『有吉の壁』でも、MCの有吉弘行が『横にいるだけでやりやすい』と絶賛していました。同番組に出演する若手芸人からの人気も高く、ネタがスベッても彼女だけは笑ってくれるので、オアシスみたいな存在になっています」(テレビ局関係者)
まさに往年の大横綱ばりの安定感。MCに引っ張りだこになるのも当然だろう。人畜無害のスタイルで指原を引きずり下ろし、佐藤の天下取りが始まっていたのだ。
一方、新横綱に待ったをかけるのは、張出横綱ながら西の位置を狙うSHELLY(36)だ。
「結婚して産休に入る前からバラエティー番組の対応力の高さに定評がありましたが、復帰後もブランクは感じさせなかった。それが19年11月に離婚を発表して、さらにパワーアップ。離婚エピソードの自虐ネタで笑いを取る一方で、元夫の悪口を言わないことが奏功したのです」(芸能記者)
無双状態のSHELLYには、番組で共演する指原も白旗状態だったという。
1月初旬には文春オンラインで、朝の情報番組「グッとラック!」(TBS系)の後番組の司会に麒麟・川島明、サブ司会にSHELLYが内定していると報じられ、勢いそのままに横綱・佐藤の好敵手になりそうだ。