お笑いタレント・陣内智則のYouTubeチャンネル〈陣内智則のネタジン〉で、興味深いランキングが発表された。1990年から2020年の過去30年間に放送されたバラエティー番組の1クール(3カ月間)の平均視聴率ランキングだ。
現在も放送中の人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)でさえ20.48%で26位という激戦ぶりで、第3位は25.69%で「進ぬ!電波少年」(日テレ系)、第2位は27.23%で「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)、栄えある第1位は、28.18%の「マジカル頭脳パワー!」(日テレ系)だった。
この「マジカルー」や、お笑いネタ番組「エンタの神様」(日テレ系)の総合演出やプロデュースを務めた五味一男氏が、同チャンネルの1月20日に〈エンタの神様 総合演出 五味一男登場!テレビ界の超大物と陣内がガチトーク!〉と題した投稿回に出演。高視聴率を引き出す「五味理論」を明かした。
「エンタの神様」はテロップを多用し、芸人からもクレームが入るほど賛否両論巻き起こった。が、この「賛否両論」について、五味氏は「イマイチな味の飲食店」を例に挙げた。
味がマズければ99.99%の人は黙って2度と行かなくなるが、5000から1万人に1人くらいの割合でクレームをつけたり、SNSに賛否を書き込むと分析。このように、声に出して表現する人を〈ノイジーマイノリティー〉、黙っている人を〈サイレントマジョリティー〉と呼び、テレビ番組に置き換えた場合、「5000から1万人に1人の声を聞いちゃダメ」と解説。おもしろければ黙って観てくれる〈サイレントマジョリティー〉を意識した結果であると、五味氏は明かした。つまり、批判は多くても、テロップはサイレントマジョリティーの視聴動向が反映される視聴率に有効だったということだろう。
〈サイレントマジョリティー〉に耳を傾けることはどんなビジネスにも通用する道だと説く五味氏。陣内も「ナルホド!」と唸る興味深い回となった。
(ユーチューブライター・所ひで)