「以前から弘中アナは『革命家になりたい』と公言しています。要は『イチ女子アナでは終わらない』という思いの表れなのですが、テレ朝局内では並々ならぬクリエイター志向の高まりが話題になっています」(芸能ライター)
エッセイ集には、そのクリエイター志向が随所にちりばめられていた。中でも「脱・女子アナ」を強烈に示していたのが、巻末に収められたテレ朝の敏腕プロデューサー、加地倫三氏との対談だ。
「弘中アナは『他のことをやってみたい』と単刀直入に語っているのに対して、加地氏が『アナウンサー兼プロデューサー』などを提案。やる気をみせています。昨年1月に放送されたNHKの『新春テレビ放談』に弘中アナが出演した際にも、プロデューサーを務めた1期先輩の女性局員のドラマがヒットしたことに触発されて、『出演するだけでなく制作側にいきたい』と話しており、脱アナ志向は本物なのだと思います」(芸能ライター)
しかし、フリーへのカウントダウンが始まった弘中アナにとって、もはやテレビ業界だけが活躍の場ではない。テレ朝関係者が新たな野望について証言する。
「このところ、弘中アナは親しい同僚や構成作家に『本気で芥川賞を狙う』と小説家デビューの意気込みを語っているんです。唐突な話で、あるスタッフは『本気か冗談かわからなかった』と苦笑していましたが」
芥川賞は純文学の新人作家の登竜門である。確かに、初エッセイ集では〈文章を書きたいと思ったのは、今思うと必然だった〉と受賞コメントばりの一文を記しているが、それほど文学好きとは意外な印象を受ける。テレ朝関係者は「もともと彼女は文学少女です」と断言して続ける。
「学生時代に三島由紀夫全集を買うほど傾倒していたそうです。アナウンサーを志望したのも、三島の影響で言葉にこだわりを持ったことがきっかけ。三島作品の中で一番のお気に入りが『夏子の冒険』というんですから、結構な三島信者だとわかるでしょう。最近は江國香織の作風も気に入っているとか。弘中アナが書く小説は精緻な文体の恋愛モノになるのではないでしょうか」
しかも、芥川賞受賞後の展望まで思い描いているというのだ。
「局内の弘中シンパ集団である『イケメン子分』たちに宣言しているのが『芥川賞受賞作品の映画化』、そして『自らメガホンを執り、監督・総指揮までしたい』というもの。あまりに壮大すぎて、子分たちも『ただ頷いて聞くしかない』という状態だったようですが‥‥」